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血液汚れはぬるま湯+洗剤で!3ステップで清潔【吸水ショーツ】の正しい洗い方

平島利恵洗濯研究家

洗濯研究家の平島 利恵です。
生理用品の選択肢の一つとして、またサニタリーショーツの代用として、吸水ショーツを使われる方が増えています。
吸水ショーツには、クロッチ(股部分)が黒い布地のものもあり「血液汚れが落ちているのか不安」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

経血が外に漏れにくい構造である吸水ショーツは、実は汚れを落とすのが難しいアイテムなんです。

今回は、吸水ショーツについた血液汚れの正しい落とし方を解説します。

吸水ショーツは水洗いで清潔になるの?

吸水ショーツのお手入れ方法を見ると、「水ですすいでから洗濯」を推奨しているメーカーが多いと思います。ニオイや汚れが気にならなければそれでも問題ありません。

ただし血液汚れは、食べこぼし等の汚れと比べて、洗濯機洗いだけでは落としにくい汚れです。
クロッチが濃色で清潔に洗えているか分かりにくいものは、定期的にしっかりと、血液汚れを洗うほうがよいでしょう。ニオイが気になるとき、痒みや不快感を感じるときも同様です。

経血汚れはお湯+洗剤で落とすのが正解

タンパク質分解酵素が配合された、アルカリ性粉末洗剤が◎
タンパク質分解酵素が配合された、アルカリ性粉末洗剤が◎

「血液汚れは水で洗うもの」と思われる方も多いと思います。
血液汚れは、50~60度のお湯で洗うと、凝固して繊維に固着してしまいます。
ですが、体内を流れる血液が凝固しないのと同じように、体温程度の温度であれば問題ありません。

お湯を使う一番のメリットは、洗剤の洗浄力が高まることです。
落としにくい血液汚れだからこそ、お湯+洗剤で洗浄力を高めることが大切です。

経血汚れには、タンパク質汚れに強い「アルカリ性粉末洗剤」を使用しましょう。タンパク質分解酵素が配合された洗剤はより汚れ落ちの効果が高くなります。

吸水ショーツの経血汚れをしっかり落とす!3ステップ洗濯術

血液汚れは、時間が経つほど酸化し、繊維に固着してしまいます。
吸水ショーツは着用後、なるべくすぐ洗濯しましょう。

ステップ1:お湯+洗剤でもみ洗い→つけ置き洗い

つけ置き時はゴム手袋を使用しましょう
つけ置き時はゴム手袋を使用しましょう

40度ほどのお湯アルカリ性粉末洗剤をよく溶かします。
吸水ショーツを洗浄液に沈め、中に蓄積した経血を揉み出すようにもみ洗いし、30分~1時間ほどつけ置き洗いします。

忙しい時は、夜~朝までつけ置きし、朝の洗濯で一緒に洗っても大丈夫です。

ステップ2:洗濯機でしっかり洗う

洗浄液事洗濯機に入れてOKです
洗浄液事洗濯機に入れてOKです

吸水ショーツは他の衣類と一緒に洗濯機にかけても問題ありません。
ただし、血液汚れは落とすのが難しい上、吸水ショーツは汚れが落ちにくい構造なので、衣類量を減らし、しっかり洗い、よくすすぐことが大切です。

  • 衣類量:縦型8割まで、ドラム式5~7割まで
  • 洗い:10分以上、すすぎ:2~3回以上

ステップ3:裏返して陰干しを

洗濯後は、洗濯機からすぐに出し、風通しの良い日陰で干します。
湿気が残っていると雑菌が繁殖してしまうので、よく乾かしましょう。

天日干しの方がよく乾きそうですが、太陽の紫外線で素材のポリウレタンが劣化してしまい、吸水性が下がったり、経血漏れを起こす可能性があります。

熱にも弱い素材なので、乾燥機の使用も厳禁です。

洗うのが難しい吸水ショーツですが、つけ置き洗いをすることで、簡単に・清潔に洗濯できます。ニオイや不快感でお悩みの方は是非試してみてくださいね。

洗濯研究家

2004年武庫川女子大学を卒業。株式会社リクルートに入社し、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国し、洗濯洗剤と布ナプキンプランド"Rinenna"を展開。現在、洗濯研究家として「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。クリーニング師。

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