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関西人ならお好み焼き&ご飯&モバイルICOCAやろ!スマホにICOCAいれましょか

山崎俊輔フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP
関西人もついにスマホでICOCAが使える! 画像はJR西日本ホームペジより

※タイトルについて

筆者は中学の3年間だけ西宮市で中学時代を過ごしたのですが、インチキ関西弁しか覚えておらず、タイトルの関西弁の用法がおかしいというご批判については甘受いたします。なお、記事中の言語のほとんどは標準語で書かれております。ちなみに東京人はお好み焼きをおかずにしてご飯を食べません。

【YouTube「FPヤマサキのシャープなこんにゃくチャンネル」で解説動画を作成、公開しています。こちらもよろしくお願いします。】

モバイルSuicaがあるのになぜか今まで「モバイルICOCA」はなかった

関東圏では、電車の乗降においてスマートフォンをタッチするのはごく普通の風景です。関東圏ではJR東日本のSuicaが「モバイルSuica」としてスマホに設定できますし、私鉄や地下鉄が共通発行しているPASMOも「モバイルPASMO」としてスマホに入れることができるからです。

アプリをスマートウォッチに設定して、Apple Watchなどを改札にタッチする人もいます(左手につけていると入場時はちょっと姿勢が苦しいのですが)。

スマホにSuicaやPASMOが設定できる、ということは定期券を持たずにスマホだけで乗り降りできるということです。パスケースを持たない、あるいはパスケース収納つきスマホケースは不要という人は東京ではけっこう多いです(むしろ、ケースにカードを差し込んでおくと、モバイルSuicaのタッチの邪魔になる)。

Suicaをスマホに設定できる、ということは、交通機関以外の利用もカードレスになる、ということです。コンビニやスーパー、ドラッグストア、家電量販店など、買い物にカードは必要なくなりました。

私自身、スマホが決済端末の中心となっていて、ICカードタイプの電子マネーはすべてスマホに納めて持ち歩かなくなりました。現金を使うことは月に数千円もありません。その多くはモバイルSuicaを介して支払われています。

ところがこれ、東京だけの話。SuicaとPASMO以外の交通系ICカードでは、スマホ移行が進んでいませんでした。

(この理由については関西テレビのYouTube配信ニュースがおもしろく解説しています。 →モバイルICOCA 何でこんなに時間かかった?実は関西特有の事情があるんですわ・・・【関西テレビ 神崎デスクの「これホンマ言いたかってん」】 )

関西圏でもスマホを電車の改札にタッチしている人がいるにはいますが、「モバイルSuica」をインストールしているのです(SuicaとICOCAは相互利用可なので使えてしまう。コンビニ等も交通系ICとして利用できる)。

でも、関西人ならICOCAにしたい!と思っていた人は多かったと思います。それが2023年3月22日から可能となりました。

「なんで、東京のSuicaいれなあかんねん」と思っていた人は、「モバイルICOCA」を設定できるようになったのです。

まずはAndroidスマホでモバイルICOCA もちろん定期もOK

日本ではAndroid系とiPhoneはほぼ半々といわれていますが、今回スタートしたのはAndroidのほうだけ。iPhone版はスタートに間に合わなかったようです。現状では未定としていますが、Suica、PASMOの実績もありますから、近いうちに「iPhone版モバイルICOCA」もスタートすることになるはずです。

基本的な機能もモバイルSuicaと同等です。例えば

コンビニ等で利用できる ……OK

定期券を設定できる(並ばなくても購入できる) ……OK

・クレジットカードからキャッシュレスでチャージできる ……OK

WESTERポイントがたまる ……OK

・貯まったポイントをICOCAにチャージして使う ……OK

といった感じです。基本的に、関西圏住民はモバイルSuicaから乗り換えでいいと思いますし、Androidユーザーならカードを切り替えてスマホに移行していいと思います。

ただしポイント還元についてはご注意を。多くのクレカがチャージには対応していますが、楽天カードはすでにチャージについてポイントを付与しないとしています。これはモバイルSuicaでも同様ですが、他のカードも同等の取り扱いをする可能性があります。各自確認をしてください。

参考)楽天カード 楽天ポイント:カード利用獲得ポイントの還元率が異なるご利用先

モバイルSuicaがJR東日本発行のVIEWカードとの連携を基本としているように、J-WESTカードを連携すれば最大1.5%還元が得られます(ゴールドカードは最大3.0%)。モバイルICOCAでのポイ活はJ-WESTカードを作るのが基本となるかもしれません。

まとめ:とりあえず、コンビニやドラッグストアで使ってみよう やってみるととても便利

今回のモバイルICOCA導入は、関西人の日常生活を大きく変えてくれるかもしれません。

○すでにICOCAをコンビニ等で使っていた人

ICカードタイプのICOCAをコンビニ等でも使っていた人は「カードを家に置いて外出」をしてみましょう。生活においてスマホはすぐ手の届くところにいつもありますが、それがそのまま決済に使える便利さは、思った以上に大きいと思います。きっと、「カードを出すのは面倒」と思うようになり、スマホで決済が中心になるはずです。

○ICOCAは電車に乗るときだけ使っていた人

今まで「ICOCAは電車に乗るときだけ使う」という感覚であった人は、これを機に「可能な限りキャッシュレス決済」に切り替えてみましょう。ICOCAを電車とバスだけにつかうのはもったいない話です。調べてみると、あなたの日常生活のほとんどがICOCAで決済できるのではないでしょうか。

○ICOCAにそのつど数千円チャージしていた人

ICOCAへのチャージ、今までは駅の券売機やコンビニ店頭で現金を使って行っていた人がほとんどだと思います。スマホ移行を機に「完全キャッシュレスチャージ」に切り替えてみましょう。Google Payに登録したクレカから、スマホだけでチャージを完結させてしまうのです。一度やってみるとこの便利さはもう手放せないものになるはずです。

モバイルSuicaが2006年1月にスタートしてから苦節17年、「関西人はモバイルICOCAがあるじゃないか」と言える日がとうとう来ました。ぜひ設定してみてください。

フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP

フィナンシャル・ウィズダム代表。お金と幸せについてまじめに考えるファイナンシャル・プランナー。「お金の知恵」を持つことが個人を守る力になると考え、投資教育家/年金教育家として執筆・講演を行っている。日経新聞電子版にて「人生を変えるマネーハック」を好評連載中のほかPRESIDENTオンライン、東洋経済オンラインなどWEB連載は14本。近著に「『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」「共働き夫婦お金の教科書」がある。Youtube「シャープなこんにゃくチャンネル」 https://www.youtube.com/@FPyam

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