【日本人には謎】韓国ドラマによく出てくる不思議な行動!Part 278:誰にでも先生と呼ぶ? 他
みなさん、こんにちは~!
いつもご覧くださり、ありがとうございます。
突然ですが、みなさんはどんな韓国ドラマが好きですか~?
定番のラブストーリーからサスペンスや時代劇、コメディ系などなど…
さまざまなジャンルがありますが、どんなドラマにも日本人からするとちょっと不思議に感じる行動やシーンが出てきますよね。
このシリーズでは、そんな韓国ドラマのなかの不思議をたくさん紹介しています^^
さらに、その背景にある韓国の文化や習慣、社会事情なども楽しく解説していきますよ!
最後までぜひ、読んでみてくださいね☆
さぁ、それでは今日の不思議を見ていきましょう。
今回は、誰かに声をかけるときの呼び方に注目してみました!
「姉妹でも親戚でもないけれど…」
日本では、飲食店などで店員さんを呼ぶときには「すみませ~ん」と声を掛けることが多いですよね。
同じように韓国では、店員さんに来てほしいときには、「저기요~(チョギヨ~)」と呼びます。韓国ドラマを見ていても、食堂などで店員さんを呼ぶときに「저기요~(チョギヨ~)」とよくいっていますよね。
しかし、同じようなシチュエーションで「저기요~(チョギヨ~)」ではなく、店員さんに向かって「이모~(イモ~)」と呼び掛けているシーンが出てくることがあります。
このようなシーンを見たとき、韓国語を学んだことがある方は「あれっ?!」と不思議に感じたことがあるかもしれません。
そう、本来「이모(イモ)」というのは、母親の姉妹を指す言葉です。つまり、「おば」という意味ですね。
店員さんに向かって「이모~(イモ~)」と呼び掛けているシーンを見て、「えっ?この人と店員さんは親戚なの?」と思った方もいるかもしれませんが、そういうわけではないんですよ笑
もちろん、本来の意味の通り、母方の「おばさん」を呼ぶときにも使われますが、実はそれ以外にも使われることの多い呼び方なんです。
韓国では食堂のおばさんなど、年配の女性店員さんを呼ぶときに、親しみを込めて「이모~(イモ~)」と呼んでいるんですね。
年齢が同年代、あるいは年下だと思われる店員さんに対しては「언니~(オンニ~)」が使われることもありますよ。
これは、「お姉さん」という意味ですが、実の姉のことだけでなく、女性が親しい年上の女性を呼ぶときにも使われます。韓国ドラマのなかでも頻繁に耳にしますよね。
誰に対しても身内のように親しみを込めて接する、人と人との距離感が近い韓国ならでは呼び方という感じがしますね!
次も見ていきましょう!
「職業に関係なく先生と呼ぶ?!」
日本も韓国にも「先生」と呼ばれる職業がありますよね。
学校の先生やお医者さんが代表的ですが、日本だと弁護士さんや作家さんのことを先生と呼ぶこともありますね。
しかし、韓国では、知らない人や初対面の人に対して「先生」と呼び掛けることがあります。
このようなシーンを見て、「えっ?この人の職業は先生じゃないけど?!」と不思議に感じていた方もいるかもしれませんね。
世界的に話題になったドラマ「イカゲーム」のなかにも、こんなシーンがありましたよ。
主人公であるソン・ギフン(イ・ジョンジェ)の前に、突然ヤン・ボクナム(コン・ユ)というスーツ姿の男が現れます。
ギフンは失業者であるにもかかわらず、ボクナムはギフンに向かって「선생님(ソンセンニム)/先生」と呼びかけます。
相手の職業が分かっていれば、先生と呼んでも特に不思議はありませんね。
でも、このドラマのシーンのように、知らない人や初対面の相手にいきなり「先生」というのはちょっと不思議ですよね。
韓国語の「선생님(ソンセンニム)」は「先生」という意味ですが、実はほかの意味で使われることもあるんです!
「선생님(ソンセンニム)」という言葉には、「自分よりも先に生まれた目上の人」という意味もあります。
なので、目上の人、主に年配の人を丁寧に呼ぶときには、先ほどのイカゲームに出てきたシーンのように「先生」と呼ぶこともあるんですね。
学校の先生やお医者さんなど、一般的に先生と呼ばれる職業でなくても、誰でも「先生」になってしまうというのは面白いですよね。
目上の人への礼儀を重んじる儒教の国、韓国らしさが、このような呼び方にも表れていますよね。
いかがでしたか?
今回は、韓国ならではの声のかけ方・呼び方を2つ紹介しました!
どちらの呼び方も日本にはない感覚なので、ドラマを見ているときに不思議に思っていた方も多いかもしれませんが、このような呼び方からも、韓国ならではの文化や考え方が垣間見えますよね。
今後も、このような面白くてためになる韓国ドラマの不思議をたくさんお届けしていきたいと思います!
それでは、また次回をおたのしみに~♪