デトマーズがあと5アウトのところで逃した「2度目のノーヒッター」を達成した投手たち
8月16日、リード・デトマーズ(ロサンゼルス・エンジェルス)は、8回裏の1死からマーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)に二塁打を打たれるまで、ノーヒッターを継続していた。
デトマーズは、昨年5月10日にノーヒッターを達成している。その前後とも、完投は皆無。8イニング目のマウンドに上がったのも、今回が2度目だった。
ナ・リーグとア・リーグにおいて、2度以上のノーヒッターを達成した投手は32人――アメリカン・アソシエイションを含めると、他に3人――を数える。キャリア最初の2完投がともにノーヒッターは、マイク・ファイヤーズだけ。ファイヤーズは、3度目の完投を記録していない。
もっとも、デトマーズは、ノーヒッターを継続したまま、8回裏を終えていても、9回裏のマウンドには上がらなかった可能性が高い。ノーヒッターが途切れた時点で108球。次の球を投げることなく、マウンドを降りた。デトマーズの最多投球は、ノーヒッターと今回の108球だ。
単独ノーヒッターと継投ノーヒッターのどちらも経験している投手は、それらの順序を問わず、5人いる。バイダ・ブルー、マイク・ウィット、ケント・マーカー、ケビン・ミルウッド、コール・ハメルズがそうだ。いずれも、単独と継投のノーヒッターが1度ずつ。5人中4人は、先発登板と先発登板だが、ウィットは、先発登板とリリーフ登板だ。デトマーズは、2度目の単独ノーヒッターより、こちらの6人目に近かったという見方もできる。
なお、ヒューストン・アストロズの2人、クリスチャン・ハビアとライアン・プレスリーは、2度の継投ノーヒッターに名を連ねている。2人とも、同じ2試合だ。2022年の6月25日も11月2日(ワールドシリーズ第4戦)も、ハビアは先発マウンドに上がり、それぞれ、7イニングと6イニングを投げた。そして、プレスリーは、最後の1イニングを締めくくった。