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「ひどい将棋ですみませんでした」王将リーグ最終戦で羽生善治九段に敗れた豊島将之九段コメント

松本博文将棋ライター
(記事中の画像作成:筆者)

豊島将之九段「ひどいうっかりをしてしまって、もうそこから全然ダメになりました(苦笑)。いや、ひどい将棋ですみませんでした。(36手目)△3五銀で▲同飛車で、ちょっともう全然ダメなんで(苦笑)。いやもうひどかったです。(なんとかリカバーしようと?)いや、リカバーというか・・・(苦笑)。もうほとんど投了級なんですけど。いや、全然まずいと思いました。いや全然・・・。そうですね、かなりまずい一手になったので、まあ、指してもどんどんひどくなるだけなんですけど。あんまり早く投げるのも、と思いました。(今期リーグは4勝2敗)そうですね、昨年(2勝4敗で陥落)よりかは成績が向上しましたし。今日の将棋はかなりひどかったですけど。昨年に比べれば手応えがつかめたので。まあそれはよかったかなと思います。(藤井王将とまたタイトル戦で戦いたいという気持ちは強かった?)いやでも、かなりきつい状況・・・。いや、挑戦するのはかなりきびしい状況というか。まあ(リーグ最終戦、プレーオフと羽生九段に)連勝しないといけないので、難しいと思っていましたけれど。そうですね、(藤井王将と)指してみたい気持ちはありましたけど。(挑戦には4連勝しなければいけないというところから2連勝した)あまり挑戦とかは意識せずに一局一局指してました。最初の1勝1敗のところは残留できるかどうかでしたし」

将棋ライター

フリーの将棋ライター、中継記者。1973年生まれ。東大将棋部出身で、在学中より将棋書籍の編集に従事。東大法学部卒業後、名人戦棋譜速報の立ち上げに尽力。「青葉」の名で中継記者を務め、日本将棋連盟、日本女子プロ将棋協会(LPSA)などのネット中継に携わる。著書に『ルポ 電王戦』(NHK出版新書)、『ドキュメント コンピュータ将棋』(角川新書)、『棋士とAIはどう戦ってきたか』(洋泉社新書)、『天才 藤井聡太』(文藝春秋)、『藤井聡太 天才はいかに生まれたか』(NHK出版新書)、『藤井聡太はAIに勝てるか?』(光文社新書)、『棋承転結』(朝日新聞出版)など。

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