保育現場から伝える園選びのポイント!親子ともに心地よい園生活を送るために。
お子さんの来年4月の入園を控え、早い方は園見学を行っている頃ではないでしょうか?
そこで今回は、保育現場から見た親子ともに心地よい園生活を送るため、保護者に気にしてほしい園選びのポイントをお伝えします。
実際に経験した保護者からの意見、園でのお子さんの様子をもとにお伝えするので、参考にしていただけたら幸いです。
お子さんの本来の気質と園の環境がズレ過ぎていないか
保育をしていて時々話題にあがるのは「この子の特性上、この園は合わないかもしれない」ということです。
例えば、すごく体を動かすことが好きで活発で、もっと自分で考えて動くことができるお子さんなのに、カリキュラムが詰まった園で座っての活動が多く力の発散ができない。反対に、何か一つを静かに集中して取り組むことが得意なのに、運動など活発な活動がメインの園で委縮してしまう。
こうなると、園の環境が自分の気質・特性と合わなかったせいで、伸びるはずの力が伸びず、幼少期のうちに自己肯定感が下がってしまう可能性があります。
成長していくに連れ変化はあると思います。しかし、お子さんがどんなことが好きなのか得意なのか、少人数と大人数どちらが心地よさそうなのかをある程度把握しておくことで、お子さんが伸びる園を選ぶことができるでしょう。
役員など、保護者の園参加の頻度
保護者の方からよく聞くのは、保護者の強制的な園参加が多いことへの不満でした。最近の保護者の方はお仕事をされている方も多く、行事役員などへの活動の参加も難しいことがひしひしと伝わってきます。
時代とともに、役員も強制ではなくお手伝いを募集するという参加の仕方や、そもそもない園も増えてきてはいます。しかし、保護者に役員をお願いして園行事を保護者とともに作り上げている園もあるのが現状です。
仕事に育児に忙しい保護者の方にとっては、スケジュール的にも精神的にも負担になってしまう場合もあるかと思いますので、役員があるのか、活動内容や頻度など把握しておくのも一つです。
保育にあたる職員の人数
大切なお子さんを預ける大事な環境なので、職員は多いに越したことはありません。
どんな保育現場でも、お子さんをしっかり注意深く見ていることには変わりありません。しかし、やはり職員数がギリギリな配置で多くのお子さんを見るのと、少し余裕のある人数配置でお子さんを見るのとでは、目の多さと心の余裕が異なります。
集団生活なので、もちろん一対一で見ているようにはいきませんが、お子さんの人数に対して、職員数に余裕があれば活動内容も幅広く深くなったり、個々に寄り添うことができる時間も長くなります。
お子さんがどんな人的環境に身を置くのがいいのかという視点からも考えてみるのがいいかもしれません。
クラスの担任の人数だけでなく、クラスにつかない保育補助の人数も把握しておけるとベストです。少し気になる特性のお子さんがいても、保育補助の職員が特別につくことでクラスが落ち着くこともあります。
終わりに
お子さんの可能性を最大限伸ばすため、保護者の方にとっても円滑な園生活を送るため
・お子さんの本来の気質と園の環境がズレ過ぎていないか
・役員など保護者の園参加の頻度
・保育にあたる職員の人数
この視点も参考に、ベストな園選びをしていただけたら幸いです。