【幼児】何度注意しても…。してほしくない行動を繰り返す子に聞いた、その理由と対策
“大人が変われば子どもも変わる“を信念に発信しています、現役保育士です。
今回は保育現場でもよく見かける「何度注意してもしてほしくない行動を繰り返しやってしまう子」の理由と行動改善の対策についてお伝えします。ご家庭でも「いつも注意するのにやめてくれない」と悩んでいる方もいらっしゃるかと思うので、一案として参考になれば幸いです。
理由:単純に「やりたいから!」
これは注意されても繰り返しやってしまう子に実際にその理由を聞いてみました。その答えはすごく単純で「だって、やりたいから!楽しいから!」
たしかにそうですよね。やりたい!楽しい!という好奇心が子ども達の行動の原動力になっています。
他人に迷惑をかけてしまうような行動は認めるわけにはいきませんが、悪意のない純粋な好奇心からの行動は大人側が少し心の余裕を持ち多めに見て見守る方がいいかもしれません。
そこで何か失敗や痛い思いをしてもお子さんの学びに繋がりますし、楽しいという気持ちを持ち主体的に行動したことで新たな発見に繋がることも多くあるからです。
対策:代わりになるものの用意
しかし、実際やられると困ってしまうことも多いと思います。そんなときには、その好奇心を発揮できる代わりになるものを用意してみましょう。
例えば、元気が良過ぎて何かを壊してしまうのであれば、ゲーム感覚でごみに出す段ボールの解体を手伝ってもらう、シュレッターにかける書類を破いてもらう。
また、家の中で走りまわってしまうのであれば、公園に行って力を発散できるようにする。外が難しければ体を動かすテレビゲームで力を発散できるようにする。何かを運ぶなど移動のあるお手伝いをお願いする。
一例ですが園でも実践したところ、力を発散できたことでしてほしくない行動が減少し、保育士側も助かった部分が多かったです。
ただ行動を止めるだけですと、注意しなければならない大人側もですが、子ども達にとってもかなりのストレスになります。しかし、子ども達は自分の持っている力を違うところで発散でき、感謝される機会も増えたことで落ち着いたようです。
おわりに
大人からしたら困ってしまうようなしてほしくない行動も、子どもにとっては悪気はなく単純な好奇心だったり様々な経験や能力を獲得するための過程であることも多いです。
ですから、大人の都合で全て止めるのではなく、時間や心に余裕のある時で大丈夫なので、お子さんの行動を多めに見て代用できるものやことを用意してあげられるといいですね。行動の変換で大人と子ども両者にとってWINWINになりますし、その先にお子さんの能力が育っていくことでしょう。