【幼児】本当に反省してる!?怒られ慣れた子の定型文「ごめんなさい、もうしない」から脱却するには?
”大人が変われば子どもも変わる”を信念に発信しています、現役保育士です。
どのご家庭もお子さんを叱らなければいけない場面があるかと思います。しかし、それが頻発しているとお子さんから「はい、ごめんなさい、もうしない」と定型文が出てきてしまうことも。そうなると「本当に反省しているの?」とイラっとしてしまいますよね。
そこで今回はお子さんが自分の行動を反省して、改善していけるようにするための働きかけをお伝えいたします。
気持ちを受け止める
悪い結果になってしまったとはいえ、きっとそれなりに理由があっての行動だったのでしょう。なので、全否定はせずに”やってしまった理由やその時の気持ち”をしっかり受け止めてあげましょう。気持ちを受け止めることでいったん行動が落ち着きます。
この時もし言い訳だと思ってもお子さんの話を聞いてあげてください。否定してしまうとせっかく話始めていてもやめてしまったり、嘘をつくようになってしまったりするかもしれません。
自分で行動を振り返るよう促す
叱られた理由とその行動がもたらした悪い影響、また、次からどうしていけばよいかついてもお子さん自身に考えてもらいましょう。怒りに任せて最初から「これが悪かった!こうでしょ!」と全て伝えてしまうと、思考停止してしまううえに「またか」と適当に返事をして聞き流すようになってしまいます。
もしすぐに定型文が出てきて「その場しのぎだな」と感じたら、一度沈黙の時間を作ったり場を移すことでお子さんの興奮が治まり、その場そのできごとに向き合うことができるようになります。
褒めるポイントを増やす
叱った後のフォローはもちろんですが、普段から行動を褒める・認める機会を多く持ちましょう。
悪いところにだけ注目してしまうと、それをすれば見てもらえると思ってしまうこともありますし、お子さんの自己肯定感も下がってしまいます。ですから、よい行動をしたときに沢山褒めて、お子さんに良い行動をすると気持ちが良いという感情が芽生えるよう促しましょう。心理学ではこれを正の強化といいます。
おわりに
実際にやってみるとすごく根気のいる、果てしないと思ってしまうような向き合い方だと思います。しかし根気強く関わることで、少しづつ行動改善が見られるので、心と時間の余裕がある時にはしっかり向き合えるといいかもしれません。