日本初の「ポッドキャスト」×「沼津市の地域振興」という新たな試みとして、「みんなのポッドキャストフェス」が2024年9月22日にプラサヴェルデで開催されました。全国のポッドキャスターにスポットを当てた授賞式と、沼津市内の出店者によるマルシェを同時に楽しめる日本初のイベントには、多くの来場者が集まりました。

このイベントは、沼津にゆかりのある団体や個人をリレー形式で紹介するポッドキャスト「ぬまずっきゅーん」と、地域の母親たちが展開するラジオ番組「ママ夢ラジオ」が、ポッドキャストを通じて沼津を盛り上げたいという思いから意気投合して始まった企画です。

イベントは、沼津のご当地シンガーソングライター・飯田徳孝さんのライブパフォーマンスで幕を開けました。飯田さんならではのドライアイスを使った演出は、毎回圧倒される迫力があります。

イベントには4つのプログラムが用意されており、「聴く」「学ぶ」「味わう」「繋がる」4つのエリアに分かれていました。「聴く」エリアでは、ポッドキャスターによる公開収録が行われました。特に、推しキャス受賞作品で沼津市長賞を受賞した「大人になりたい旅がしたい」の収録では、初めての公開収録に緊張しつつも、楽しいトークが繰り広げられました。

ポッドキャスターを招いての「番組対抗! 沼津クイズ !」はとても盛り上がりました。ぬまんづの原いい日さんが、沼津に関するクイズで会場を笑いに包みました。

また、ステージではスポンサー企業とのトークショーも開催されました。タイトルスポンサー「STAR OVERALL」の山本被服株式会社・富所勢さんからは、日本初のデニム復刻に関する苦労や今後の展望について語られました。

さらに、ラジオパーソナリティーの秀島史香さんと頼重秀一沼津市長のトークセッションも行われました。SNSやポッドキャストを活用している頼重市長は「リスナーの気持ちを考えながら情報を発信しています」と語り、秀島さんは「ローカルを自分が好きだという気持ちと、リスナーの興味をどう引き合わせるかがポイントです」とアドバイスしていました。

イベントには地元の中学校や高校の放送部の生徒たちも参加していました。ある生徒さんは「放送部の存在を知った時から興味を持ち、本格的な機材を使う活動に憧れて入部しました」と、放送部に入った経緯を語ってくれました。

イベントの締めくくりとして行われた授賞式では、自薦・他薦を含む全国の78番組の中から、一般公募による「推しキャス隊」と有識者によって選出された17番組に「推しキャス賞」が授与されました。壇上で推しキャス隊が選出した番組の魅力やポイントを語り、受賞した番組の関係者は喜びとともに、番組への想いを語っていました。

ポッドキャストは“音だけのYouTube”とも呼ばれる音声メディアです。今回行われた、近年急成長中の音声メディアと自治体との異色コラボがどのようなシナジーを生むのか、今後の展開にも注目したいと感じられるイベントでした。

プラサヴェルデ

〒410-0801 静岡県沼津市大手町1-1-4

TEL : 055-920-4100