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オートバイのあれこれ『タイヤが太すぎィ!ホーネット』

Rotti.モトエンスー(moto enthusiast)

全国1,000万人のバイク好きたちへ送るこのコーナー。

今宵は『タイヤが太すぎィ!ホーネット』をテーマにお話ししようと思います。

オートバイファンの皆さんにとって、「見た目にインパクトのあるバイク」といえば何でしょうか。

年代や好みによっていろいろあるでしょうが、私は90年代に登場したホンダの『ホーネット』もかなりインパクトがあるように思います。

▲HORNET(1996/画像引用元:本田技研工業)
▲HORNET(1996/画像引用元:本田技研工業)

どういうことかというと…、タイヤがめちゃくちゃ太い

なんと、前輪に130mm幅(130/70-16)、後輪にいたっては180mm幅(180/55-17)、のタイヤを履いているのです。

このサイズは、ホーネットがデビューした当時(1996年)にラインナップされていた大型スポーツモデル『CBR900RR』と全く同じもの。

▲CBR900RR(1992/画像引用元:本田技研工業)
▲CBR900RR(1992/画像引用元:本田技研工業)

つまりホーネットは、250ccのバイクにもかかわらず大型バイクと同じ足まわりを備えていたのです。

こんな250cc、後にも先にも他に例がありません。

250ccのオートバイなら、(今でも)前輪110mm/後輪130〜150mm程度が相場です。

現行のホンダ車で例えるなら、『CB250R』に『CBR1000RR-R』の200mm幅タイヤを取り付けているようなものでしょうか。

▲250ccの枠を超えた迫力が人気を得た(画像引用元:本田技研工業)
▲250ccの枠を超えた迫力が人気を得た(画像引用元:本田技研工業)

このインパクト抜群の足まわりがホーネットへの関心を一気に集めることとなり、ホーネットはデビュー後たちまち人気モデルとなりました。

(ただ、購入後タイヤ交換代に泣いたオーナーさんが続出したとか…)

また、ホーネットといえば立体的な燃料タンクも特徴的。

横からの眺めだと分かりづらいですが、タンク側面が大きく張り出していて、グラマラスなシルエットになっています。

(ただ、立ちゴケ程度でもしっかりとキズが入り、泣いたオーナーさんが続出したとか…)

個性を演出しづらいネイキッドカテゴリーにあって、ホンダは目立つところに上手く個性を織り込み、ホーネットを他車と一線を画するオートバイへと仕立てていたのでした。

ホーネットを見る度に、「またこんなパンチのある250ccのバイクが出てこないかな…」とつい願ってしまう私であります。

▲ホーネットを超える斬新な250ccモデルは現れるか?(画像引用元:本田技研工業)
▲ホーネットを超える斬新な250ccモデルは現れるか?(画像引用元:本田技研工業)

モトエンスー(moto enthusiast)

バイクを楽しむライター。バイク歴15年で乗り継いだ愛車は10台以上。ツーリング/モータースポーツ、オンロード/オフロード、最新バイク/絶版バイク問わず、バイクにまつわることは全部好き。

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