【赤穂市】坂越で新酒を飲みませんか?「奥藤bar今夜も搾らないと」今シーズンも元気にスタート!
赤穂市坂越にある市内唯一の酒蔵「奥藤酒造」。この蔵で毎年恒例になっている蔵出し搾りたての新酒と酒に合うお料理を楽しむ会「奥藤bar今夜も搾らないと」。新酒のシーズン、毎月新しい酒ができるたびに開催しています。今シーズンも11月26日、赤穂市内外から約60人が参加し、初開催をしました。どんなイベントなのかご紹介しましょう。
由緒ある酒蔵で開催
「奥藤酒造」は、赤穂唯一の酒蔵。連なった本葺きの甍の波が美しい屋根と雰囲気のある石畳が趣深い赤穂市坂越の中心にあります。
この酒蔵が酒造りを始めたのは、何と慶長6年。西暦1601年といいますから、江戸時代が始まる前です。本当に由緒正しき酒蔵なのです。
清流千種川の水と、兵庫の酒米、山田錦や兵庫夢錦、また岡山の雄町米などを使い、昔ながらの製法で丁寧に酒を醸しています。
奥藤では、忠臣蔵、乙女など2ブランド約30アイテムの酒を毎年作っています。
特に、「忠臣蔵大吟醸」(写真・中央)は、酒米の王様、山田錦を40%まで精米し、丁寧な温度処理をして醸した奥藤の代表銘柄。ふくよかな吟醸香とすっきりとしたキレがある酒です。
そんな「奥藤酒造」で、新酒が出来上がる季節に毎年開催しているのが「奥藤bar今夜も搾らないと」です。搾りたての生酒とともに、酒に合う美味しい料理を楽しむ会として、定着してきました。
「赤穂にもうまい酒があるのに、赤穂市民でさえ知らない人がいる。もっと多くの人に赤穂の酒を知ってほしい」と社長の奥藤利文さんが始めました。「今夜も搾らないと」~夜のイベントであることと「早く搾らなくっちゃ」という蔵人の気持ちも表現したなかなかのネーミングですよね。
10年以上前、スタートした当初は、売店のある蔵の軒下を活用して開催していましたが、2014年、奥藤酒造郷土館の1階を整備して「寄合蔵」を作ってからは、屋内開催をしていました。
今年度は、事情で「寄合蔵」が使えないこともあり、初心に戻り、当初開催していた軒下を利用した会場で開催を始めました。
今年初の搾らないとはこんな感じ
奥藤社長から、開会の挨拶と酒のご案内があり、このイベントをこよなく愛する牟礼赤穂市長の乾杯のご発声から会がスタートしました。
コロナ禍以前は、ケータリングだったり、オードブルだったり、いろいろなお店に依頼し、美味しい料理を提供してきましたが、11月に開催した今シーズン初の搾らないとは、赤穂市内の多国籍居酒屋「煉瓦屋R」のおつまみプレートとおでん、粕汁という内容でした。
煉瓦屋Rの関連記事はこちら
大河水産からは、焼き牡蠣の提供もありました。
それに加え今回は、煉瓦屋Rとコラボで、岡山県から赤穂市に移住して就農する兄弟ユニット「Season's」によるスパイスチキンを提供しました。
また、オリジナルのシロップを使う「ジンジャーハイボール」は、ワンコインで提供。用意した30杯も、あっという間に完売するという盛況ぶりでした。
この会の良さは、世代、性別を超えて、お酒やお料理を介して、いろいろな方とコミュニケーションを取れること。まさに「ノミニケーション」を楽しめることです。
初参加の方からも「いろいろな方とお話できて楽しかった~」「搾りたてのお酒がこんなに美味しいなんて」「同じお酒でも冷と燗では風味が変わるのが実感できました」など、感想が聞かれました。
12月の搾らないとも元気に開催
12月の「搾らないと」も元気に開催します。
第2回目のお酒は、第1回目で提供した「初しぼり」の第2号と「上高夢錦」です。
「上高夢錦」の「上高」は上郡高等学校の略。上郡高校で作られた「兵庫夢錦」という酒米で醸した酒です。しっかりした味わい豊かな純米酒の特徴がしっかり出ていて、熱燗にも適しています。
12月度のお料理を提供するのは、坂越の名店、いわもとです。
和食の名店ならではのメニューが期待されます。
煉瓦屋Rも温かい一品と粕汁を提供しますよ。
参加にはエントリーが必要ですが、エントリーの上、ぜひお越しください。
12月は無理でも、別の月に参加できるという方、SNSで発信しますので、そちらで申し込みください。
また、出張搾らないとも随時対応しています。「わが店で”搾らないと”を開いてほしい」「杜氏さんから直接お酒の話を聞きたい」という方、タイミングが合えば、対応しますとのことですので、奥藤商事までお問い合わせください。