防災リュック重すぎ問題を解決!知っておきたい3つの「備えの段階」
2024年は、能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報の発表、全国各地での豪雨災害などが相次ぎました。
防災グッズや非常食の売り上げが急増したことも話題になりましたね。
災害のニュースを目にすると防災グッズを備えなきゃ!と焦りがちですが、不安に駆られてやみくもに買ってしまうと、せっかくの備えが無駄になってしまうことも…
そこで、
「とりあえず防災セットを買ったけど、これだけでいいのかわからない」
「防災リュックを作ったけど、重すぎて持ち出せる気がしない」
という方必見!
防災グッズを備える上で知っておきたい、
- 0次の備え
- 1次の備え
- 2次の備え
の3つの段階について、ストック癖のある心配性のママ防災士が解説します。
0次の備え=持ち歩きグッズ
0次の備えとは、普段持ち歩くバッグに入れておく防災グッズです。
防災ポーチ、と呼ばれることもありますね。
なるべくコンパクトに、出先で被災した時の助けになるものを備えておきます。
帰宅困難になってしまった時などを想定して、持ち歩き用のバッグに追加してみましょう。
0次の備えは、1人で行動するようになったお子さんにも持たせてあげると良いですよ。
ぜひ親子で一緒に備えてみてください。
お子さんの守るための備えについては、こちらでも解説しています。
1次の備え=非常持ち出しグッズ
防災グッズを備える時、真っ先に防災リュック(非常持出袋)を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
防災リュックは、1次の備えに当たります。
緊急時にさっと持ち出して逃げるための、命を守る最低限の備えで、1〜2日を乗り切ることを目的とします。
防災リュックが重すぎる!とお悩みの方は、災害が長期化した時の備えまで入れようとしていませんか?
「今なら備えておけるから」「これもあったらきっと便利だから…」と、いろいろ詰め込みたくなりますよね。
心配性の筆者もこのタイプです。
しかし、避難が最優先の状況で、持てるものには限りがあります。
1次の備えは特に、
「自分が」「今の家から避難所まで」「緊急時に」「持ち出せるか」
を意識しましょう。
市販の防災セットでも、これは被災直後は要らないかも?と思うものがあれば取り出しておくなど、自分なりにアレンジしてみてくださいね。
それでも重くなってしまった時の軽量化のコツはこちらで紹介中♪
2次の備え=在宅避難/災害が長期化した時のための備蓄
1次の備えで持てなかった分が2次の備え、いわゆる「備蓄」です。
- 自宅の倒壊などで避難先での生活が長期化した際に改めて持ち出す物資
- 自宅は無事だが、ライフラインの断絶で「在宅避難」の状態になった時に必要な物資
などを指します。
避難生活が数日~数週間の長丁場になっても対応できるよう、考えて備える必要があります。
家族分の長期間用の物資となると、特に食料はかなりのボリュームになりますので、ローリングストックも活用してみてくださいね。
◆ローリングストックとは
食べ慣れているものを少しだけ多めに買っておいて、消費するたびに補充することでストックを確保する方法
「備えの段階」を意識して、無駄なく備えよう
防災グッズを備える時に意識しておきたい「3つの段階」について解説しました。
すべてを防災リュックに詰め込もうとせず、「どの段階を想定した備えなのか」を意識して備えるようにしてくださいね。
詳しい解説や、0次・1次・2次それぞれでおすすめしているグッズリストはこちらの記事で紹介しています。
■備えの基本!防災グッズを用意する前に最低限知っておきたいこと
必要なものだけに絞ったのにまだ重い…という時の軽量化のコツはこちらの解説を参考にしてみてください。