第2次補正予算で、またもや記録破りの・・・
5月27日に、2020年度第2次補正予算を閣議決定した。4月30日に第1次補正予算が成立したばかりだが、今後の国会運営をにらんでの予算編成だったと言ってよい。今年の通常国会は、6月17日に会期末を迎える。会期延長をしなければ、それまでに予算を成立させないと、しばらくは予算を国会で通すことができなくなる。
自然災害や大規模な経済的ショックが起きると、補正予算が早期に組まれる傾向にある。東日本大震災の時も、熊本地震の時もそうだった。
典型的には、東日本大震災の後の2011年度には、補正予算は4度組まれた。本予算が3月29日に参議院で否決されたのちに両院協議会が開催されて衆議院の議決を国会の議決とすることとなって成立し、第1次補正予算が5月2日、第2次補正予算が7月25日、第3次補正予算が11月21日、第4次補正予算が翌2012年2月8日に成立するという運びだった。この時の第1次補正予算が5月2日に成立したことは、当時として最速の記録だった。
2020年度の第1次補正予算が4月30日に成立したこと自体が、この2011年度の記録を破り最速成立の新記録となったが、今般の第2次補正予算も、2011年度の記録(7月25日)を破りそうな勢いである。
今般の第2次補正予算は、他にもいくつかの新記録を樹立している。
それは、
この記事は有料です。
慶大教授・土居ゼミ「税・社会保障の今さら聞けない基礎知識」のバックナンバーをお申し込みください。
慶大教授・土居ゼミ「税・社会保障の今さら聞けない基礎知識」のバックナンバー 2020年5月
税込550円(記事2本)
2020年5月号の有料記事一覧
※すでに購入済みの方はログインしてください。