猛烈台風14号の最新情報 来週後半は本州付近を通過するおそれも
与那国島付近を通過か
台風14号は、スーパー台風の勢力で、先島諸島の南の海上を北上中です。
きょう11日(土)午前9時現在、中心気圧905hPa、最大風速60メートル、最大瞬間風速85メートルの最盛期の勢力で北緯20度を越え、北北西に進んでいます。
今後は北寄りに進みつつ、最盛期の勢力よりは少しずつ弱まる見込みですが、それでも非常に強い勢力であす12日(日)昼過ぎから夜にかけて与那国島付近を通過する予想で、与那国島地方では最大瞬間風速65メートルから70メートルの烈風が予想されています。
また台風14号は猛烈な勢力のわりにはサイズが小さく、暴風域の半径は100キロにも満たないため、同じ八重山地方にある石垣島地方の最大瞬間風速は35メートルと予想されていますが、もし東寄りに進み、中心が近付くように通過すると、これを逸脱するような烈風に見舞われるおそれがあるため、通り過ぎるまでは油断できません。
なお八重山地方を通過した後、東シナ海を北上し、14日(火)から16日(木)にかけて上海沖で動きが遅くなる予想です。
ただその後は、来週の週末にかけて、東寄りに進んでくる可能性が大きいとみられ、九州を中心とした本州付近でも今後の動向に注意が必要です。
しばらく停滞後、本州付近を指向か
台風14号はあさって13日(月)にかけて、太平洋高気圧の縁に沿って北上しますが、14日(火)になると台風の北側でも高気圧が強まるため、行く手を遮られるように動きが遅くなり、しばらく同じような場所に停滞する予想です。
ところが16日(木)頃には北側の高気圧が弱まるため、偏西風に流されるように徐々に東寄りに進み出すものと思われます。
ただ東進を始めるまでに、どこまで北上しているか、あるいはどれくらい速度を上げるかなどにより、本州付近を進むタイミングやその場所がかなり変わると予想されるため、このあたりは常に最新の情報を確認して頂きたいと思います。
GSMモデルでは?
参考までに日本のGSMモデルでは、16日(木)頃から東進をはじめ、17日(金)から18日(土)にかけて、本州付近を通過していく予想です。
これは台風の予報円ではなく、あくまでもコンピュータによる1つの計算結果ではありますが、早かれ遅かれ、最終的には東シナ海から本州付近を通過していく計算でおおむね揃ってきている状態ですから、沖縄はもちろん、本州付近でも今後の台風14号の動きに、十分ご注意下さい。