アウディ最高級SUV、Q7を試す。
アウディから登場した最高級SUVのQ7は、SUVの中では数少ない3列シートを備えたモデル。他にはメルセデス・ベンツのGLSが挙げられるほか、レクサスの最高級SUVであるLXもライバルとなる1台である。
Q7の特徴はアウディが得意なアルミ技術を用いて、先代よりも大幅に軽量なボディを構築したこと。これによって燃費は3.0LのV6エンジン搭載モデルで最高出力333psながら、11.7km/Lを達成。2.0Lの直4エンジン搭載モデルは最高出力252psながら、12.6km/Lを達成している。
ちなみにライバルのGLSは5.5LのV8エンジン搭載モデルが335psで8.2km/Lとなり、3.0LのV6ディーゼル搭載モデルが最高出力258psで12.4km/Lとなっている。レクサスのLXは、5.7LのV8エンジンを搭載し、最高出力377psと最も高出力だが、燃費は6.5km/Lともっとも悪い。
価格はアウディQ7の3.0Lモデルが929万円、2.0Lモデルが804万円なのに対して、GLSは350dが1190万円、550が1500万円となり、レクサスLXは1100万円となる。こうしてみると、コストパフォーマンスは最も高い1台といえる。
しかし実際に実車を目の前にすると、質感は非常に高い上に乗り味走り味の部分でも負けていないと即座に分かる。また機能も充実しており、大柄ながらも小回りの効く「オールホイールステアリング」や、駐車場からバックで出る時に遮る人やクルマを感知して止まるリアクロストラフィック、ドアを開ける時に後側方からの自転車などがいる場合に警告するエグジットワーニングなど機能も充実している。
走らせると高級サルーンの感覚。しかしながら様々なアクティビティで活躍する高い機動性を兼ね備える。最上級SUVのカテゴリーでは注目の1台と言って良いだろう。