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HSPに共通する「しんどい」とストレス解消法について紹介

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSP気質を持つ人の共通点として「小さな環境の変化に気づきやすい」「周囲からの影響を受けやすい」「感情の振れ幅が大きく、共感しやすい」「物事を深く考える」などがあげられます。

これらの気質からHSPさんは、小さなことで大きな感動や喜びを感じられる反面、考え過ぎてすぐに疲れてしまうといった傾向があります。

HSP気質はごく少人数だけに当てはまるのではなく、5人に1人は該当すると言われています。

普段から疲れやすい、些細なことが気になって仕方がない…という方は、もしかしたらHSP気質を持ち合わせているのかもしれません。

そこで今回は、HSPさんが少しでも日常生活の中の「しんどい」を減らすための、ストレス解消法について触れてみたいと思います。

HSPさんに共通する「しんどい」とは?

HSPさんは普段から、「気づきやすい」「緊張する」「我慢してしまう」などの傾向があるのではないでしょうか?

常にこれらを感じていると、ストレスがたまり疲れやイライラなどの症状が出てしまうことに…。

では、HSPさんは日常のどのような場面で「しんどい」を感じやすいのでしょうか?

・細かいことを気にしてしまった結果…

HSPさんの中には、大ざっぱに仕事をすることができないという方が多くいます。

提出資料に誤字脱字がないか何度も確認をするなど、自分は人よりも仕事のペースが遅いのでは?と悩みを抱えてしまうこともあります。

慎重に作業をこなす姿勢が評価され、次々と仕事を頼まれてしまい許容範囲を超えてしまうといった声も聞かれます。

結果的に、一度にたくさんの仕事をこなさなければならなくなり、イライラやモヤモヤしてしまい「しんどい」と感じてしまうようになります。

・いつも緊張してしまう

人と話す時や新しいことに挑戦する時には、いつも体に力が入り、緊張してしまうというHSPさんは多くいます。

「ついつい早口でまくし立てるように話してしまった…」「新しい仕事をこなすのに、必死で周りを見る余裕がない」といったことがあるのではないでしょうか。

適度な緊張であれば、心身にとっても良い刺激になるのですが、常時、体が強張った状態が続くと、パフォーマンスに影響しかねません。

何気ない時に緊張していると感じた場合は、意識的に体の力を抜いたり、深い呼吸をしたりなど、疲労を軽減させる方法を取ってみましょう。

・言いたいことを我慢してしまう

HSPさんの多くは、人から嫌われたくない、場を丸く収めたいといった観点から、思っていることを言わず、相手を優先してしまう傾向があります。

相手や環境によっても左右されるところはあるかもしれませんが、本当は言いたいことを我慢すればするほどストレスとなり、しんどいと感じてしまいます。

しかし、日頃からある程度の自己主張はしないと、自分を見失い「生きづらさ」を感じる原因にもつながります。

まずは言いやすい家族や友人など、甘えても大丈夫だと思える相手から自分の意見を伝える練習をしてみましょう。

HSPさんに合ったストレス解消法とは?

HSPさんはどちらかというと、ストレス発散が苦手だと言われています。

ストレス発散とっても、何をすれば良いのか分からないという方も多いのではないでしょうか。

ここからは、HSPさんに受け入れてもらいやすいストレス解消法について紹介したいと思います。

・自分にごほうびを用意する

頑張り続けているだけでは、いつかは気力が果ててしまいます。

自分が何かを達成できた時には、買い物や食事などのごほうびをあげると、「これからも頑張ろう」という気になるのではないでしょうか。

目標は小さく設定し、ささやかなごほうびをたくさん用意することがオススメです。

たとえば、一週間頑張ったごほうびとして好きなものを食べるなど、普段は我慢しているものをごほうびにしてみてはいかがでしょうか。

・ワンパターンの行動を取らない

変化がこわくて、いつもワンパターンな行動を取っているという方も多いのではないかと思います。

同じ電車、同じ店、同じ道など日常生活が同じことの繰り返しになっていませんか?

行動がワンパターンだと刺激が減り、思い込みが強くなり偏った考えを持つことにもつながってしまいます。

ちょっといつもと視点を変えるためにも、違う道を通ったり、お店を変えてみたりなどして、ワクワクを増やしてみましょう。

・休日は何もしない時間を持つ

HSPさんは頑張り屋さんが多く、休日も予定をたくさん入れてしまう方も多くいます。

しかし、常に有意義な時間を持つことが心や体に良いかといえば、必ずしもそうではありません。

全ての行動に意味を求めず、ぼーっとする時間を持つことで心に余裕が生まれ、やる気や新しいアイデアが出たりもします。

休日はぜひ、頭の中を空っぽにする時間を持つようにしてみましょう。

まとめ

今回はHSPさんに共通する「しんどい」とストレス解消法について考えてみました。

いかがでしたか?

しんどいと感じた後には、自分へのごほうびを用意するなどストレスをため込まないように、自分の気質と上手く付き合っていきましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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