晴れない東京 記録的に少ない4月の日照
吹かなかった春一番、早いさくらの開花、4月の雪。。。
今はいったい何月なんだろう?ふと、疑問に思ってしまうほど、この春の天候はめまぐるしい。それとも、季節が行きつ戻りつでしょうか。
3月はとうとう、関東地方で春一番が吹かず。でも、3月後半は急に暖かくなり、23日には東京でさくらが開花、お花見日和に春本番を実感したはずが。。。
4月8日には身を切るような冷たい風のなか、みぞれが降りました。4月の東京の雪は5年ぶりというけれど、過去、4月に雪が降ったのは数えるほどです。冬のダウンコートを慌ててひっぱり出した人、クリーニングに出してしまって寒さに凍えた人など悲喜こもごものドラマがあったようです。
東京 4月上旬の日照時間は過去50年あまりで最も少ない
きょう(10日)の東京は日差しがなく、夕方から雨が降り出しました。東京では今月上旬の日照時間が27.7時間と平年の47%にとどまり、これは1961年以降で最も少ない記録です。4月は日に日に日脚が長くなってくるため、多少、雲が多くなっても平均すると1日あたり6時間くらい日照があります。今月上旬はわずか3日しか晴れませんでした。
この極端な天気をもたらしたのは、太平洋側に停滞した前線と日本列島に流れ込んだ冷たい空気です。
とくに関東地方は「北高型」といって、関東地方の北側に高気圧があると、北東の冷たい風が吹き、関東平野に雲が発生します。今月は前線と北東気流の組み合わせが長く続いたことで、極端に晴れの日が少なくなりました。
東京 晴れが多いのはいつ?
今回は日照時間について取り上げましたが、東京の日照時間を旬別(10日ごと)に調べてみました。すると、天気が晴れやすいとき、天気がぐずつきやすいときが分かりました。
これはあくまで平年値から求めたランキングのため、実際の天候を予想したものではありません。でも、天気にはくせがあり、ある時期に現れやすい天候が見て取れます。
東京ならば、冬型の気圧配置となる1月下旬や12月下旬が最も晴れやすいのですが、4月下旬や5月下旬も晴れの日が多いようです。
一方で、6月下旬から7月下旬の梅雨時期と9月中旬から10上旬の秋雨・台風シーズンは最も天候が悪くなりやすい。そんなことを頭に入れておくと、先々の予定を立てる参考になるでしょう。天気のくせを上手に利用してください。