ハズレ保育園を選ばないために見て欲しい資料1つ「ひっそり置かれていて見つけにくい」
共働きの現役保育士です。
良い保育園か悪い保育園かの見極めは本当に難しいです。
保育士が就職先を選ぶ時だって、口コミなどはあてにせず慎重に見極めますから。
今回は、ハズレ保育園を選ばないために参考にできる客観的な情報ながら、保護者は見つけにくい資料を1つ紹介します。
「ひっそり掲示されている」苦情解決一覧表
社会福祉法第82条及び設備運営基準には、保育園利用者からの苦情の解決について明記されています。
「書面での記録を残す」とされているとおり、社会福祉法第82条や設備運営基準の趣旨に則って運営されている保育所であれば、「苦情解決一覧表」なる資料が保育所のWebサイトなどに掲示されているはずです。
保護者が正式な苦情として挙げた事項は、保育園側が公表したくなくてもこの苦情解決一覧表に掲載しなくてはいけません。
なお、苦情解決一覧表をWebサイトなどに掲載している場合は、サイトの一番下の方に「苦情解決」などの名目でリンクを付けている保育園が多いです。
良い保育園を見極めるための参考情報として一度チェックしてみると良いですよ。
苦情解決一覧表の中身
保育園の苦情解決一覧表にはどのようなことが記載されているのか、例を挙げて紹介してみましょう。
こちらは、保育士の口調が強すぎるという苦情です。
強さの度合いや前後で起こった事象が不明であるため、真偽は慎重に見極める必要がありますが、「どうやら強い口調の保育士がいるようだ」という予測は立てられます。
こちらは、保育士の私語が気になるという苦情です。本当に私的な会話だったのかは不明ですが、管理職の指導力が推し量れます。
子どもの体格について保育士が心無い言葉をかけているという苦情です。
こちらも、子どもが親に話したことをそのまま苦情として挙げているため真偽は不明ですが、この保育園には「思ったことを子どもにそのまま話す傾向がある保育士がいるのかもしれない」という予測は立てられます。
苦情解決一覧表を見るときの注意
苦情解決一覧表は制度で決められたフローに沿って公開されている情報であるため、保育園選びの参考になります。
ただ、苦情解決一覧表に掲載された苦情の個数や内容が多いという理由で、保育園全体を評価するのは非常に乱暴です。
こちらは、コロナ禍における発表会についてのコメントです。
コロナ禍においては、細心の注意を払いながら保護者のために発表会をなんとか開催した保育園ばかりでした。
観覧人数無制限で開催していたら、逆に「コロナ禍なのに人数制限もしないなんて無頓着すぎ」という苦情が来ていてもおかしくありません。
保育士としては「これが苦情として挙げられてしまうとは・・」と腑に落ちない苦情です。
保護者が来園時のルールを守っていないという苦情です。
保育士としては「園児ではなく大人にまで呼びかけをしないといけないのか・・」と、残念に思ったであろうことは容易に想像できます。
まとめ
ハズレ保育園を選ばないために参考にできる資料「苦情解決」について紹介しました。
苦情解決一覧表を目立つ場所に掲示している保育園は、苦情があったことが目立ってしまいますが、逆にオープンに情報公開できる園と読み取れます。
内容を自分の目で精査しながら参考にしてくださいね。
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