JR北海道バス・深名線無料DAYに幌加内町・ルオントへ行ってみた
北海道深川市ー幌加内町ー名寄市を結ぶジェイ・アール北海道バス深名線は、1995年9月に廃止された鉄道・JR深名線を引き継ぐバス路線であり、幌加内町を縦断する唯一の公共交通です。2022年から特定の日に幌加内町内バス停で乗降すれば、バス運賃が無料になるキャンペーンを実施中。更に2024年は道の駅「森と湖の里ほろかない」(外部リンク)にあるルオント前バス停で降車すると優待券がもらえる特典付です。
深名線無料DAYを利用して、幌加内町へのバス旅に出かけてみませんか。
JR北海道バス深名線は鉄道の代替!
JR深名線廃止後に運行開始
1995年9月3日に廃止されたJR深名線は、深川ー名寄間121.8kmを途中駅19駅で結んでいました。ジェイ・アール北海道バス深名線は翌日の1995年9月4日に運行開始。
JR深名線は廃止当時利用客が少なく豪雪地帯を運行したため、北海道内で最も赤字の鉄道路線でした。バス転換後も乗客数の維持が課題となっています。
無料DAYとは?
ジェイ・アールバス無料DAYは2022年から実施。幌加内町が主催し、2022年のみ地方創生臨時交付金を活用し以降は町単独事業です。
2024年は13日間実施予定で(外部リンク)、幌加内町内の停留所(幌加内峠下ー牧場前)で乗降するとバス運賃が無料。
更に2024年は道の駅「森と湖の里ほろかない」最寄バス停・ルオント前で降車すると、ルオント(外部リンク)で蕎麦ジェラートを一人1個もらえるほか、浴場入館料が大人一人通常500円が400円、子供一人通常250円が200円に割引となる優待券がもらえます。
なお予算額に達した場合、予定より早く終了するのでご注意ください。
深川駅前から幌加内町へ
深川駅前から乗車
旅の始まりはJR深川駅前。
ジェイ・アール北海道バス深名線はJR深川駅前にあるバス停に発着。乗車バス停は駅舎前、降車バス停は隣の深川市経済センター前にあります。
筆者は朝一深川を発車する8:20深川駅前発の快速便(時刻表・外部リンク)に乗車。
筆者のほかに2人の旅行者を乗せ、深川駅前を発車しました。
深川駅から多度志(たどし)までの快速便
各停便の最初のバス停・深川市役所通を通って幌加内へ向かうかと思いきや、深川十字街バス停(空知中央バス・沿岸バス・道北バス・各外部リンク)付近で国道233号に入るとすぐに左折し、JR函館本線の陸橋を渡ります。
国道233号のカーブから道道281号に入るまでは、空知中央バス・沼田線、沿岸バス・留萌旭川線/道北バス・留萌線と同じ。道道281号に入ると、曙団地バス停から空知中央バス・多度志線のルートを進みます。
JR北海道バス深名線の快速便は各停便と同じルートではなく、多度志までは別ルート。
多度志から国道275号に入ります。
鉄道時代は多度志駅、宇摩(うま)駅、幌成(ほろなり)駅、下幌成駅、鷹泊(たかどまり)駅の順でしたが、バス転換後は弥栄(いやさか)、屈狩(くつかり)橋、下宇摩、上宇摩のバス停が増設。
深川市は幌加内トンネルまで。
トンネルを抜けると幌加内町です。
幌加内交流プラザまで乗降なし
幌加内峠下バス停付近にあった看板。目的地のルオントまで22.5km、朱鞠内湖まで48kmとあります。幌加内町は南北に長い町。
幌加内峠下バス停の後、国道275号から離れて道道72号に入ります。
鉄道時代の沼牛駅最寄・下幌加内を通過。
鉄道時代の新成生(しんなりう)駅最寄・新成生バス停通過後、再び国道275号に戻ります。
沼牛駅から新成生駅までの間に下幌加内会館前、沼牛小学校前のバス停が増設されました。
幌加内町中心部に入りましたが、ルオントまでまだ13.5km。
バスは幌加内バス停がある幌加内交流プラザに定刻9:28に到着。
なお新成生駅から幌加内駅までの間に新成生三叉路(しんなりうさんさろ)、平和、幌加内高校前のバス停が増設されています。
幌加内バス停まで筆者含む3人の乗客で走り、途中の乗降はありませんでした。
なお幌加内駅は国道275号を渡り、幌加内町役場前を通った先にありました。廃線後もそのまま駅舎は残されていましたが、2000年3月の火災で焼失。現在は「JR深名線 幌加内駅跡」と彫られた庭石と線路によるモニュメントが置かれています。
幌加内中心部からルオント
深川からのバスは幌加内バス停で時刻表では終わりですが、同じ車両と乗務員で幌加内バス停9:38発名寄行になります。事実上10分間のトイレ休憩です。
筆者はトイレの他に交流プラザをざっと回ってみました。まず2階の旧JR深名線資料展示室を目指しましたが、開館前でした。
2024年は5月18日から9月29日まで土日祝に開館ですが10時~16時。それ以外は平日のみの開館で、9時~17時(外部リンク)。無料DAYは町で指定した土曜と祝日のみなので、旧JR深名線資料展示室を無料DAYに訪問する事は出来ません。
また交流プラザにそば屋・雪月花がありますが、開店は11時からでした。
筆者はバスに戻ります。幌加内バス停から新たに5人乗車し、9:38に発車しました。
幌加内駅の次だった上幌加内駅最寄・上幌加内バス停との間に、幌加内小学校前、振興のバス停が増設されています。
上幌加内バス停の次は雨煙別(うえんべつ)。利用者減少により、JR深名線の廃止前の1990年廃駅となった臨時駅の最寄です。バス停で廃駅後に復活しました。
土木学会の推奨土木遺産に指定された第三雨龍川橋梁(外部リンク)が見えてくると、
ルオントはすぐです。
なおルオントの近くにはかつて政和温泉駅がありました。こちらも雨煙別駅と同じく1990年に廃駅。
バス停は道の駅24時間トイレ前です。
筆者含めて6人が下車。6人ともバス運転手から優待券を受け取りました。バスは幌加内バス停からの2人の乗客を乗せ、名寄へ。
続編「JR北海道バス・深名線無料DAYに幌加内ルオントから名寄へ乗車!」をご覧ください。
関連記事
JR北海道バス・深名線無料DAYに幌加内ルオントから名寄へ乗車!
沿岸バス・留萌旭川線はJR留萌線代替としても運行中!JR線廃止前に乗車