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JR北海道バス・深名線無料DAYに幌加内ルオントから名寄へ乗車!

宙船乗り物大好きライター・そらふね
名寄駅前に到着したJR北海道バス・深名線車両

ジェイ・アール北海道バス深名線は、1995年9月に廃止されたJR深名線を引き継ぐバス路線であり、幌加内町を縦断する唯一の公共交通です。2022年から特定日に幌加内町内のバス停で乗降すれば、バス運賃が無料になるキャンペーン(外部リンク)が実施中。

JR北海道バス・深名線無料DAYに幌加内町・ルオントへ行ってみた」の続きとして、道の駅「森と湖の里ほろかない」と主な施設であるルオント、ジェイ・アール北海道バス深名線・ルオント前→名寄を紹介します。

約3時間ルオントに居た後出発!

ルオントで入浴後ジェラートを味わう

筆者は幌加内バス停から9:54にルオント前に到着。

バス停がある道の駅「森と湖の里ほろかない」24時間トイレ
バス停がある道の駅「森と湖の里ほろかない」24時間トイレ

道の駅物産館(冬季休業・外部リンク)はひとまずパスして、

物産館は10時から17時まで営業・火曜定休・冬季休業
物産館は10時から17時まで営業・火曜定休・冬季休業

物産館やトイレより上にあるセンターハウスであるルオントへ。ジェイ・アール北海道バスで受け取った優待券は全てルオントで使用可能です。

ルオントは物産館やトイレより高い場所にある
ルオントは物産館やトイレより高い場所にある

特典1は入館料の割引で大人は500円が400円に、小人は250円が200円になります。筆者はタオルや着替を持参し入浴しました。

もし入浴は難しいという方は無料の足湯がおすすめ。

無料の足湯もある
無料の足湯もある

ゆっくり入浴した後はルオントの受付へ行き、蕎麦ジェラート引換券を提出し早速食べました。蕎麦ジェラートは幌加内高校と共同開発したそばの実を利用しています。

特典で蕎麦ジェラートアイスカップ1個GET
特典で蕎麦ジェラートアイスカップ1個GET

ジェラートを食べたら12時を回ってしまいました。実は11時30分にオープンするルオントのレストラン「そばの里」でそばを食べようと思っていましたが、1時間以上待つ大混雑。バスに間に合わない状況でしたので、昼食は名寄まで持ち越しに。

ルオントは特に夏、車やバイクで訪問する観光客が多いので、昼にレストランを利用する場合は早めに行動した方がいいでしょう。

バス到着まで物産館で幌加内の土産を物色していたら、13時になっていました。

ルオントを13時過ぎに出発

幌加内から定刻の13:14(外部リンク)にバスが到着。

幌加内からバスが到着
幌加内からバスが到着

ルオント前で1人下車し筆者のみ乗車。幌加内からの乗客1人がそのまま名寄まで向かいました。

朱鞠内まで国道275号を進行!

JR深名線では、政和温泉(下政和仮乗降場)、政和、新富(しんとみ)、添牛内(そえうしない)の順に駅がありました。政和温泉、新富は鉄道廃止前の1990年に廃駅となりましたがバス停で復活。新たに政和第3、政和8線のバス停が設けられました。

なお添牛内駅はクラウドファンディングなどで2022年に駅舎の補修が行われています(報道・外部リンク)

クラウドファンディングで復活した添牛内駅舎
クラウドファンディングで復活した添牛内駅舎

添牛内にはバス停は2か所あり、添牛内駅最寄は添牛内郵便局前です。

添牛内駅最寄は添牛内郵便局前バス停
添牛内駅最寄は添牛内郵便局前バス停

JR深名線では、添牛内、大曲(1976年廃止)、共栄、朱鞠内(しゅまりない)の順で駅(仮乗降場含む)がありましたが、バスでは添牛内小学校前、朱鞠内小学校前を新設。

鉄道廃線時の有人駅跡にある朱鞠内バス停に到着しましたが、乗降はゼロ。

朱鞠内バス停にはトイレ付待合所あり
朱鞠内バス停にはトイレ付待合所あり

朱鞠内バス停はJR廃線後駅舎が残されていましたが、2000年夏に駅跡整備で解体。バス待合所と、駅名標とレールの一部が移設されたモニュメントが完成しました。

朱鞠内駅跡には駅名標と線路の一部がある
朱鞠内駅跡には駅名標と線路の一部がある

またジェイ・アール北海道バスは2024年4月から朱鞠内始発・終着の運行を取りやめています。

所々朱鞠内湖が見える道を進行!

国道275号から離れて湖畔方面へ立寄

バスは朱鞠内を発車すると国道275号を離れ、朱鞠内湖畔方面へ道道528号線を進みます。

まどか前バス停
まどか前バス停

夏の一時期を除き、まどか前→三股(みつまた)→まどか前→エンジン橋前の運行。なお三股はJR深名線・湖畔駅の最寄バス停です。

三股バス停
三股バス停

三股で転回し国道275号へ。JR深名線は朱鞠内湖の西側→北側を通っていましたが、朱鞠内湖西側に道路がないため、湖の南側を走行する国道275号を走ります。

湖畔駅から先、蕗ノ台駅、白樺駅は朱鞠内湖北部にありました。JR北海道発足時に臨時駅に降格となり、1990年にJR深名線廃線前に廃駅されています。両駅跡へ行く公共交通はありません。

三股で転回し道道528号に戻る
三股で転回し道道528号に戻る

朱鞠内湖を左手に見ながら進む

エンジン橋バス停から次の母子里(もしり)まで山の中を約20分走行します。

山の中で名寄13:06発幌加内行とすれ違いました。土日祝の名寄発はこの便が始発。午前8:53発は土日祝運休なのです。無料DAYは全て土日祝に設定なので、午前中から幌加内町に行きたい人は名寄発は利用不可(外部リンク)

名寄13:06発幌加内行きとすれ違う
名寄13:06発幌加内行きとすれ違う

所々朱鞠内湖の姿が木々の間から見えます。見るならば名寄行は進行方向左側、幌加内行は進行方向右側の座席を利用しましょう。

左手に朱鞠内湖が時々見える
左手に朱鞠内湖が時々見える

母子里(もしり)の交差点で道道688号へ。まだ幌加内町です。

国道275号から道道688号へ
国道275号から道道688号へ

ようやく母子里バス停に到達。JR北母子里駅最寄です。

長い山道の後に母子里バス停を通過
長い山道の後に母子里バス停を通過

名母(めいぼ)トンネルを抜けるとやっと名寄市です。名母トンネルの開通は1991年10月。代替道路未整備で遅れていたJR深名線の廃止に影響を与える事になりました。

宿泊施設・天塩弥生駅前を通り名寄駅前へ

旅人宿&田舎食堂・天塩弥生駅

北母子里駅の隣は天塩弥生駅。

バスは道道688号を離れ、一度市道に入り道道798号に入ります。鉄道廃線後のバス停では牧場前(幌加内町)、日塔宅前、北川宅前(2か所名寄市)が新設されました。

道道688号→市道→道道798号
道道688号→市道→道道798号

道道798号に入ってすぐ右手に現れるのが天塩弥生駅。JR深名線廃止の約3年後に駅舎が解体され更地になりましたが、2016年3月26日、北海道新幹線が新函館北斗駅まで開業した日に駅舎民宿がオープンしました(外部リンク)

天塩弥生駅は宿に 提供:旅人宿 天塩弥生駅
天塩弥生駅は宿に 提供:旅人宿 天塩弥生駅

2019年1月には北海道上川総合振興局のホームページでも紹介(外部リンク)された、旅行や鉄道が好きな人におすすめの施設。

JR北海道バスが宿の前を通る 提供:旅人宿 天塩弥生駅
JR北海道バスが宿の前を通る 提供:旅人宿 天塩弥生駅

なおランチ営業は当面運休中です。

終点・名寄駅前に到着

天塩弥生駅の次は西名寄駅。バスは道道798号から離れ、市道に入ります。ジェイ・アール北海道バスで新設されたライスセンター(上川ライスターミナル名寄工場)前バス停を通過し、西名寄駅最寄の稲川商店前バス停近くで再び道道798号に戻ります。

西名寄駅最寄「稲川商店前」バス停
西名寄駅最寄「稲川商店前」バス停

天塩川を渡ると名寄市中心部です。

天塩川を渡ると名寄市中心部
天塩川を渡ると名寄市中心部

JR深名線ではこのまま名寄駅でしたが、バスでは名寄市西部にある市立病院前に停留所が新設されました。道道798号から市道を通り、病院前を通過。

市立病院前を通過
市立病院前を通過

名寄駅前通にある西3条南6丁目バス停を通過し、終点名寄駅前までのバス旅が終わりました。ルオント前から乗降なしだったのは残念です。

名寄駅前4番バス停に到着
名寄駅前4番バス停に到着

JR深名線をたどる旅、幌加内町への旅にジェイ・アール北海道バス深名線はいかがでしょうか。

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乗り物大好きライター・そらふね

地元北海道を中心に日本を旅するフォトライターです。フェリー・飛行機・鉄道旅が得意分野。船会社で船員管理・港業務・営業を経験後、旅行サイトでライターとなる。船・地方空港・名所・ホテルを紹介する記事を多く掲載しました。乗り物移動をより楽しくがモットー。

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