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「安倍元総理を撃った犯人の名前と顔写真はこちら!」というSNSやトレンドブログの情報に気をつけて

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
安倍元総理は街頭演説中に撃たれたという。(写真:つのだよしお/アフロ)

 安倍元総理が銃撃された事件で、すでにいくつかのニュースサイトで容疑者とされる人物の名前が報道されています。

 その名前で検索し、「安倍元総理を撃った犯人の名前と顔写真はこちら!」という記事タイトルのトレンドブログに辿り着く人が出てくると思われますが、内容がデマである可能性がある点に注意してください。

 報道でわかっているのは名前だけです。SPに確保されたときの写真ではマスクをしているため本人だとして掲載されている顔写真が本当であるかはわかりませんし、そもそも名前が同じだけの別人である可能性もあります。

 そうしたデマに騙されて無関係の第三者を攻撃してしまうと、あなたが加害者になってしまいます。

 こうしたことが起きた事例としては、東名高速道路あおり運転事故の犯人の名字と同じであることから「容疑者の勤務先」とのデマを流された石橋建設工業の事例や、常磐道あおり運転事件で帽子やサングラスをつけた服装が似ていたという理由でガラケー女とのデマを流された女性の事例などがあります。

 また、最近では給付金4630万の返還を拒否した男性の顔写真だとして、別人の顔写真が拡散される事例もありました。

 元総理が銃撃された、というのは非常に大きなニュースです。しかし、それだけに多くのデマが流される可能性が高いです。

 SNSの書き込みやトレンドブログの記事をそのまま信じるのではなく、まずは大手マスコミなどがその情報を報じているかどうか確認するようにしてください。

 報道されていない場合、その情報はデマである可能性が高いです。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。インターネット(SNS)で起きる炎上の解説、デマのファクトチェック、スマホやガジェットの話題、生成AIが専門。最近はYouTubeでも活動しています。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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