事務の達人が調べて納得! 昭和に出合ったアイデアルクリップが令和のオフィスワーカーにも大好評なワケ
こんにちは、事務効率化コンサルタントのオダギリ展子です。
私は、「ミスを未然に防ぐことができれば(それをリカバーするためのムダな時間が発生しないので)、業務が効率的になる」という自身の考えに基づいて、デスクワークの効率UPにつながる情報を発信しています。
今回は、私の大のお気に入りの「アイデアルクリップ」をご紹介します。
このクリップと出合ったのは、私が働いていた特許事務所で、元号がまだ昭和という時代。
所内では普通に使われていたと思うのですが、その個性的なフォルムや収容量、使い心地などに惚れ込んでいた私は、厚い書類を留める際に嬉々として使っていたように思います。
ちなみに、当時は、書類と言えば、すべて紙! ペーパーレスという言葉なぞ、聞いたこともありませんでした(笑)。
その後、特許事務の業務から離れてからは、このクリップを使う機会はほぼなくなり、いつの間にかすっかり疎遠になっていたのですが、数年前、あるお店で、何十年という時空を超えて、まさかの再会……。
「あーー、特許事務所で使ってたのだ~!!」
迷うことなく大小合わせて数点購入し、この巡り合わせにどれだけ感謝したことか!
その後は、自宅で大切に保管していたのですが、昨年、持ちモノにこだわる事務職の方と知り合う機会があり、この方なら気に入ってくださるのではないかとお渡ししたところ、後日「今年手にした文具の中で No.1」とのご評価を頂戴し……。
その方の担当業務には申込書の記載事項を1件1件確認する作業があって、それらをまとめる際に使うのにとても好都合なのだそうです。
私は、さっそくこのクリップをテーマに記事を書こうと思ったのですが、この期に及んで、自分がこの商品名すら知らなかったことに気づきました。
名前がわからないモノをご紹介するワケにはいきませんので、Web で検索したり、近所の老舗の文具店に出向いて直接伺ったりしたのですが、回答を得ることはできませんでした。
その後、最後の手段として、購入店に問い合わせてみたところ、ミツヤさんというメーカーの「アイデアルクリップ」であることがようやく判明!
さらに調べてみると、このクリップは、カルトン(デッサンやクロッキーをする際に用紙を固定して、下敷きとして用いる厚紙製の画板)用のクリップで、画板に水彩紙・デッサン紙を留める際に使うのが本来の用途であることもわかりました。
主な特長としては、
・独特の形状により紙と4つの接点を持ち、紙を傷つけずにとめることができる
・重ねて収納する際にも嵩張らず、外れにくい
こんなクリップなら、自分はもちろん、持ちモノにこだわる事務職の方に「今年手にした文具の中で No.1」と言わしめたことにも納得がいきます。
また、本来の用途がわかったことで、このクリップと疎遠になってしまった理由、商品名が簡単に探せなかった理由など、すべて理解の範疇となりました。
そして、お会いしたことはないですが、このクリップを水彩紙やデッサン紙ではなく、ご自身が業務で取り扱う書類に利用することにした、特許事務所の大先輩のような発想を私も大切にしたいと思いました。
撮影:オダギリ展子
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