FPが教える、20代から知っておきたい、お金を貯めるために大事なこと
貯金がなくてもなんとか生活できているという人もいるかもしれません。しかし、将来のために貯金をしたほうがよいのです。
減給やボーナスカット、病気など、不測の事態のために少しはバッファーを取っておきましょうといういう考え方です。
大した物に使っていないのに貯まらない人は
知らず知らずのうちにコンビニやネットショッピングで使っている場合も多いです。そういう人はまずは家計簿をつけることが大切です。
家計簿をつけるのが面倒でというずぼらさんにおすすめなのが、自動ネット家計簿です。クレジットカードの情報や銀行の口座を登録すると、カードでいつどのくらいの買い物をしたか、銀行でいくら引き落としたか等、入出金情報がすぐわかります。一度登録をしたら1分でざっくりした家計を把握できます。
スマートフォンの無料アプリでもたくさん出ています。大きな買い物をしているわけではないのにお金が消えているという人は、数字やグラフで「見える化」することが大切ですね。
殖やしたい気持ちを抑えて、まずは貯める!
貯金を始めるとして、貯めるからには増やしたいっていう気持ちが出てくると思います。銀行に預けても利息はすごく少ないですが、預金が減ることはないので、その点は安心です。
増やしたいなら、減ったり増えたりするような値動きがあるリスク商品に投資をするしかありません。リターンを上げようとすると、減るかもしれないというリスクも対になっています。
例えば株式型の投資信託で運用する場合、極端な話、50%増える時もあれば半分になってしまう時もあるので、その平均で大体5%ぐらいのリターンがあるという考えです。
減る可能性もあるけど増やしたいという方はやればいいし、減らしたくないという方はやっぱり預金や国債などの安全なものにしておくべきでしょう。
保険料は最小限に抑えよう
独身時代の生命保険は必要性が低いです。生命保険は自分に何かあった時、家族に残しておく保障なのですが、自分が独身の場合は扶養家族もいないので自分のお葬式代ぐらいと考えておけばよいでしょう。それも会社で死亡退職金などの制度がありますので、まずそれを確認してから検討をしてください。
病気に備えるという意味で真っ先に医療保険を考えると思います。医療保険に入る前に、会社の福利厚生と国の健康保険について知ることが大切です。
国の健康保険は優れていて、病気になっても病院で負担するのは3割です。さらに自分で負担しなければならない金額には限度額があって、平均的収入の人の場合、月9万円程度です。
1ヶ月に9万円の医療費が払えるのであれば、極端な話入らなくてもいいです。ただ、自分が希望した個室のベッド代や食事は、自己負担の限度額対象にならないので、注意してください。
長期入院した場合どうなるかというと、会社員の場合は「傷病手当金」という健康保険からもらえるお金があります。病気で会社を休んでお給料をもらえなくなってしまった場合、4日目から、1日につき1日当たりの給料の2/3相当額が支給され、支給期間は最長1年半です。結構手厚いのです。
いま全く貯金がなくて、親にも頼れず心配っていう方の場合は、安い医療保険に入るとよいかもしれません。会社で団体で加入できるもの、共済、ネット保険などが安いです。
20代から固定費を減らし、自動天引きをして貯金をする習慣をつけていくことで40代、60代になって生活が楽になっていきます。今はギリギリで苦しくても将来のために少しでも残す努力と仕組みづくりをしたいですね。