【京都市東山区】「今年の漢字」歴代現書を展示 あなたが生まれた年の漢字は? 2021年の公募も開始!
「今年の漢字」が始まった1995年は「震」、阪神淡路大震災やオウム真理教事件、金融機関の崩壊などがありました。2011年は「絆」、東日本大震災の年、身近な人との絆を再確認した年でした。もう10年が過ぎたんだなあと改めて思います。これまで3回採用されている「金」はいずれもシドニー、ロンドン、リオとオリンピックが開かれた年でした。なるほどと納得です。
その年の世相を表すとして毎年話題となる「今年の漢字」ですが、今年もその季節がやってきました。それに先立ち、2021年10月27日(水)~2022年2月13日(日)まで、祇園の漢字博物館で、1995年に開始以来の実際に書かれた大書現物の展示が始まりました。当時のニュース記事とともに観覧してみるとほんとに感慨深い。12月23日からは、2021年の漢字の現書も展示に加わります。
漢検 漢字博物館・図書館の塩見優子広報担当によると、「今年は、歴代26枚の大書をすべて展示しています。修学旅行生や若い方々が自分の生まれた年の書の前で記念撮影をしたり、成人の方々が昔の書とニュースを懐かしそうに見つめたりしています。親子三世代が楽しめると思います」と言います。
実際に揮毫に使われている筆と墨や毎年その漢字のイメージに合わせて、京額によって作成される額装も見どころです。祇園の弥栄小学校跡に建設された日本初の漢字ミュージアムの常設展示には、漢字を見て、触れる、学ぶ、楽しむ展示が満載です。
「今年の漢字」は、2021年も12月13日に清水寺の舞台で、貫主によって揮毫されます。去年は「密」でしたね。清水寺の貫主には、今年の漢字が揮毫(きごう)直前に伝えられ、メディアや観衆注視の中、一気に一筆書きするので、毎年緊張感が走ります。ワクワクしますね。11月1日からは、主宰する日本漢字能力検定協会によって、「今年の漢字」の応募がネットやはがき、書店や図書館などの応募箱などによって開始されます。
会場を三か所に分け、新型コロナウイルス感染症対策も徹底されていますので、祇園や八坂神社などにお越しの際にはぜひお立ち寄りください。「今年の漢字」の応募は12月6日(月)までです。
漢検 漢字博物館・図書館 京都市東山区祇園町南側551番地 075ー757ー8686
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