ストラスバーグの引退会見がキャンセル!? 復帰をめざすことにしたのか
先月下旬、ワシントン・ポストのジェシー・ドハティとベリー・スブルーガは、スティーブン・ストラスバーグ(ワシントン・ナショナルズ)の引退会見が9月9日に予定されている、と報じた。
それについては、こちらで書いた。
◆「ストラスバーグの113勝はドラフト全体1位の7位。7年2億4500万ドルの契約半ばで引退へ」
ナショナルズは、2019年に初のワールドシリーズ優勝を飾った。ワールドシリーズMVPに選ばれたストラスバーグは、直後にFAとなり、ナショナルズと7年2億4500万ドル(2020~26年)の再契約を交わした。
2020年以降の登板は8試合。最後に投げたのは、昨年6月9日だ。
けれども、会見はキャンセルされるらしい。ジ・アスレティックのブリット・プットローリやUSAトゥディのボブ・ナイテンゲールが、そう報じている。
彼らの記事によると、経緯はこうだ。この夏、ナショナルズは、ストラスバーグに引退を持ちかけた。この時点では、契約の残り、来シーズン以降の1億500万ドルに関する話はなく、ナショナルズが全額を支払うはずだった。保険には入っていなかったようだ。ストラスバーグの故障歴がネックになったと思われる。その後、ナショナルズは、支払いについて、考えを変えたという。
減額を求め、代理人のスコット・ボラスと交渉を行ったが、合意には達していないということだろう。
オーナーのマーク・ラーナーは、引退会見のキャンセル――ナショナルズは会見を行うとは発表していない――が報じられた直後に、声明文を出した。その最後には「スプリング・トレーニングが始まった時、スティーブンに会えるのを楽しみにしている」とある。
これは、ストラスバーグが復帰をめざし、来年のスプリング・トレーニングに参加する、という意味ではないはずだ。ストラスバーグとボラス(と選手会)に、どうやって減額を受け入れさせる(認めさせる)のかはわからないが、ナショナルズは、スプリング・トレーニングまでに合意を得て、そこで引退会見を開くつもりでいると思われる。