2階級の差はどう影響するか? 4冠王者同士の対戦
現地時間8月15日にニューヨークで、翌16日にはロスアンジェルスで、WBA/WBC/IBF/WBOスーパーミドル級チャンピオンのサウル・”カネロ”・アルバレスvs.2階級下のスーパーウエルター級4冠統一王者、ジャーメル・チャーロ戦の記者会見が行われた。
両チャンピオンは9月30日に、ラスベガス、Tモバイルアリーナで対峙する。
カネロは語った。
「このファイトを受けてくれたジャーメルにお礼を言うよ。今の立場で、こうしたビッグマッチが出来る幸せを噛みしめている。彼は今回のチャレンジに同意した、偉大なるファイターだ。
私は自分の全てーー経験、パワー、そして技術ーーを今回のリングで披露する。ファンに素晴らしい試合をお届けしたい。私が小休止したって第三者が話すのは良いことだ。ここ2試合、あまりいいパフォーマンスじゃなかったからね。でも、今の私は違う。別種類のファイターとして試合に向けた準備をしているんだ。
100パーセント、この一戦に集中している。彼もそうだろう。ファンもドラマを期待しているよね。ジャーメルが持っている能力の全てを、私も身に付けている。チャンピオンとして何度も戦った十分な経験がある。そして周到な準備をして9月30日を迎えるよ」
一方のジャーメル・チャーロも話した。
「長く待ち望んでいた日がやって来る。カネロも(トレーナーの)エディもボクシング界の伝説だ。彼らはこれまでに、数々の素晴らしいファイトを見せてくれた。俺はそれら全てを奪い取りたいと思っている。
俺と兄ジャーモールは、自らの時代を築くべくトレーニングしてきた。今こそ、俺たちの時だ。多くの人が認識を誤り、気に病んでいるが、大きなものを得るには、己のすべてを懸ける必要がある。
俺はただ、自分を嫌う人間や、疑念を抱く奴らを黙らせ、俺を信じられないタイプを信者に変えたいだけだ。俺はボクシング界で多くの偉大な人達を見てきたが、今が自分の足跡を刻むベストな時だと考えている。二人の偉大なファイターが火花を散らすんだ。我々が対戦する話が出た折、実現は簡単だったよ。
賢くなるよう、自分を徹底的に鍛える。体重が増えるのは当然だ。それを誰が気にする? 俺は俺のやり方で進む。誰にも邪魔はさせない。今、この瞬間をマジで興奮しているよ。
自分の心、欲望、そして決意が、勝つために必要なものを与えてくれる。最高の夜になること、そして、あなた方が王者の雄叫びを聞くことを保証するよ。
当日、何が起ころうが俺は言い訳はしない。勝つためにリングに上がる。倒れはしないよ。誰が何と言おうが、気にもしないさ。
ステップアップして、最高の男と戦える自分を誇りに思う。とにかくハードワークをして、肉体も精神も最高の状態に仕上げる。成功するためにな。9月30日をお楽しみに。そこにいるか、イベントに参加するかだ。俺たちはまったく新しい戦いを見せるよ」
一気に2階級上げるジャーメル・チャーロが、スーパーミドル級でどの程度戦えるかが鍵となりそうだ。勝利の女神は、どちらに微笑むか。