「力を出し切って、悔いがないように指したい」叡王戦第4局終局後、豊島将之叡王インタビュー
豊島将之叡王「(先手で戦型は相掛かりを選び)途中から先後同型というか、そういう形になって。難しいとは思うんですけど、わりと途中からペースを握って指せたのかなというふうに思います。(38手目)△9三桂から△8五歩なら▲7九金と引いてどうかな、というか。それでけっこう、桂から歩合わせられてつぶされるとひどいので。一応、なんというか、受け止められる形なのかなというふうに考えていました。7九金型がけっこうしっかりしているので。(55手目)▲5六角と引いたところで相手に手番が渡るので、それでどれぐらい厳しい手があるかという感じなんですけど。まあでも、ちょっと指せそうな気もしていました。(相手の)9九の飛車を取りにいくような展開になって。飛車を取ればけっこう厳しい手がたくさんあるので、勝ちとまではわかならいですけど、なんというか、そういう展開になってから手応えがあったという感じでしょうか。印象に残る手は・・・。うーん、どうですか・・・。いやでも、この手がよかったっていうのは、はっきりはないんですけど。(73手目)▲2四歩と打つところで(51分)長考したので、その手がどうだったのかなっていうのは、気にはなりますけど。この一手っていうのは、ここがよかったというのは、わからないです。(本局の昼食はひつまぶしだったが)美味しかったです。けっこうボリュームがあって(笑)。おやつもあるのでちょっと残してしまったんですけど。(第5局に向けて)黒星先行の展開だったんですけど、なんとか最終局までいけたので。次がこの叡王戦も最後なので、やっぱり力を出し切って、悔いがないように指したいと思います」