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WBA/WBC王者もコロナに感染。スーパーバンタム級統一戦が延期に。

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:REX/アフロ)

 WBA/WBCスーパーバンタム級王者のブランドン・フィゲロアが新型コロナウイルスに感染し、9月18日にラスベガスで行われる予定だったWBOチャンプ、ステファン・フルトンとの統一戦が延期となった。

(C)Sean Michael Ham/TGB Promotions
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 22勝(17KO)1分けの戦績で、今年5月にはあのルイス・ネリを7回KOで下したブランドン・フィゲロア。

 フィゲロアは現地時間6日に自身のInstagramで、新型コロナウイルスに感染したことを告白。

 「この試合に向けてハードな練習を重ねてきた。キャンプも打ち上げ間近だという時期で、上々の仕上がりだったのに残念ながら戦えない。全ての僕のファン、サポーターにお礼を言いたい。ここで躓かずに、しっかりと治して強くなってリングに戻ってくるよ」と記した。

(C)Sean Michael Ham/TGB Promotions
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 ご存知のように、当初7月24日に組まれたWBCヘビー級タイトルマッチ、王者、タイソン・フューリーと前チャンピオンのデオンティ・ワイルダーとのファイトも、フューリーがコロナに感染した為、延期となった。

 今週末に行われる筈だったオスカー・デラホーヤの復帰マッチも、ゴールデンボーイがコロナテストで陽性となり、キャンセルされた。

 フィゲロアについては伝えられていないが、米国は日本よりもワクチンの接種率が高く、デラホーヤも2度済ませている。それでもこうした事態が止まらないのは、いかにコロナの力が強いかを物語っている。

 (C)Amanda Westcott/SHOWTIME WBO王者のステファン・フルトン
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME WBO王者のステファン・フルトン

 ペンシルバニア州フィラデルフィアで調整中だったWBO王者のステファン・フルトン(19戦全勝8KO)はフィゲロアの発表を目にし、直ぐにTwitterで応じた。

 「ブランドンの早い回復を祈る。こちらは全て順調に運んでいる。スパーリングパートナーも、コーチ陣も、俺自身も、家族も友人たちもコロナのテストを受け、数カ月何の問題も無いよ」

 (C)Amanda Westcott/SHOWTIME
(C)Amanda Westcott/SHOWTIME

 フィゲロアの回復次第だが、期待のカードだけに両者がベストコンディションで相まみえることを願ってやまない。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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