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JリーグV、ベストイレブンからMLSへ。高丘陽平が挑むプレイオフ

林壮一ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属
(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 吉田麻也がキャプテンとして引っ張るLAギャラクシーは、プレイオフ・ファーストステージで2連勝して西地区準決勝にいち早く駒を進めた。リーグ戦で西地区首位だったLAFCは同8位のバンクーバー・ホワイトキャップスと1勝1敗。現地時間、11月3日に行われた第2戦は、0-3の完敗だった。

 試合はまさにホワイトキャップスの望み通りの展開だった。左サイドでボールを受けたFWのブライアン・ホワイトが、ゴール前のスチュアート・アームストロングにパス。アームストロングのシュートはLAFCのDFにブロックされたが、こぼれ球をキャプテンのライアン・ゴールドが蹴り込み、ゴール。先制ゴールが生まれたのは前半10分だった。

 そして14分、再びゴールドが仕事をする。背番号25のスコットランド人MFがペナルティエリアの右サイドから左足でクロスを上げると、LAFCのオールスター選手、ライアン・ホリングスヘッドがクリア仕損なってオウンゴール。

高丘陽平
高丘陽平写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 ホワイトキャップスのゴールマウスを守るのは、2022年のJリーグ優勝に大きく貢献した元横浜F・マリノスの守護神、高丘陽平である。この日も再三、ファインセーブを見せた。

 68分にもゴールドがドリブルで仕掛け、ペナルティエリアの左サイドからグラウンダーのクロスを送り、これをエディ・セグラがヒールでコースを変えてダメ押し。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 MLS(メジャー・リーグ・サッカー)のプレイオフは、ファーストラウンドで先に2勝したチームが地区セミファイナルに駒を進める。そして、その後の地区ファイナル、ファイナルは1戦のみの勝負となる。

マイアミは勝ち上がるか
マイアミは勝ち上がるか写真:REX/アフロ

 東地区ではリオネル・メッシ率いるインテル・マイアミ(シーズン首位)が、ワイルドカードで上がってきたアトランタ・ユナイティッドを相手に第2戦を落とす波乱が起こった。リーグ戦を3位で終え、元日本代表の久保裕也が主力としてプレーするシンシナティFCも1勝1敗で最終戦まで縺れている。2位でプレイオフに進出したコロンバスは、7位だったニューヨーク・レッドブルズに連敗して早々と姿を消した。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 さて、生き残るのはどのチームか。まずは、高丘を擁するホワイトキャップスとLAFCの第3戦に注目だ。

ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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