長野県産・北海道産小麦にこだわったカンパーニュを堪能!駅から10分の商店街にあるベーカリー「ハル」
材料と製法へのこだわりが凄い!大人な長野パン旅をナビゲート!
旅するパンマニア 片山智香子です。北は北海道、南は沖縄まで日本全国美味しいパンを求めて旅をしています。いままで食べたパンの累計は軽く1万個以上。そんなパン愛好家の私が「これは!」と感動した日本各地のパンを紹介していきますね。
今回紹介するエリアは長野県・上田。
東京から行く場合、北陸新幹線に乗り約90分。ちょうど軽井沢駅と長野駅に間にあります。パン好きな方には天然酵母パンの草分け的存在「ルヴァン」が、歴史好きの方には「真田幸村」の城である上田城のある場所と言えばピンとくるかも。
石窯パン ハルは長野県内に2軒(上田店、松本店)あり、今回訪問した上田店は、JR上田駅から徒歩10分、 海野町商店街の中にあります。11時からオープンしていて、大きく看板にも書かれている通り、こちらのスペシャリテはサワードゥ・カンパーニュ。
店内は2~3人も入ればいっぱいになってしまうくらいの広さで、商品はガラスケースに陳列された対面販売。こちらのパンは長野県産・北海道産小麦を使い、自家培養発酵種で醸し、富士山溶岩窯で焼き上げていて、食べ方や保存方法が書かれた紙も置いてあるので、少しづつ堪能しながら頂くことができるのも嬉しいところ。
カンパーニュ、北欧シナモンロール、2種レーズンのカンパーニュを実食
カンパーニュ(小)はホールとハーフに選ぶことができるのでハーフを購入。ハルが一番大事にしている商品というだけあり、長野県産小麦「ゆめかおり」と北海道産小麦「キタノカオリ」、無農薬・事前栽培の粉を50%酢買っていて、サワードゥを使った伝統製法。
ちなみに、サワードゥとは…
サワードウまたはサワー種は、小麦やライ麦の粉と水を混ぜてつくる生地に、乳酸菌と酵母を主体に複数の微生物を共培養させた伝統的なパン種(Wikipediaより)
クラスト(外側)はしっかりした食感で香ばしく、クラム(内側)瑞々しささえ感じます。一口目、酸味はそれほど感じないのですが、噛めば噛むほど、飲みこむ頃には割と強めに酸味を感じます。もちろん、食事に合わせたりオープンサンドにして頂いても美味しいのだけれど、酸味あるパンが好きな身としては、このまま粉と酵母の味を堪能しながら頂きたい一品。
なんと!豆乳クリームバターを使っているという北欧シナモンロール。色々なシナモンロールを食べてきたけれど、それは珍しいなと思い購入。長野県・北海道産小麦(全粒粉比率10%)、サワードゥ、ソイレブール(豆乳クリームバター)、有機シナモン、有機カルダン、有機砂糖、ゲランドの塩と材料を聞いただけで、どれだけ身体に良いもの使っているのかが分かります。
想像以上にシナモンがきいていて、生地自体は程よい噛みごたえがあります。ソイレブール(豆乳クリームバター)はコクがあるのに、しつこくはなくさっぱりした後味。クセもなくこれは好きな味わいかも。
2種レーズンのカンパーニュもホールとハーフで選ぶことができ、トルコ産のサルタナとアメリカ産のザンテカランツ入り。クラスト(外側)は薄めで香ばしく、クラム(内側)はむぎゅりとした食感で固いわけではないのだけれど噛みごたえはあります。生地がシンプルなので、よりレーズン本来の甘味を感じることができ、プレーンなカンパーニュとはこれまた違った楽しみ方ができるパン。
実はこちらのパン屋さんを知ったのはMBS(TBS系)でOAされていた居酒屋新幹線なるテレビドラマ。上田といったらルヴァンと思っていたのだけれど、同じくらい、いやそれ以上に材料にこだわっているお店があるのだなと知り俄然興味が出てきて。
近くにはいつも行列ができている富士アイスがあるので、上田に行った際には是非立ち寄ってみて下さい。
石窯パン ハル
住所:長野県上田市中央2丁目11-19 グラスプ海野町Ⅱ号館1階A号
電話番号:0268-75-0777
営業時間:11:00~
定休日:月曜日