大掃除はゴールデンウィークにやるべき4つの理由と掃除のポイント
大掃除と言えば年末の風物詩のようになっているので、なんの疑問もなく年末の休みの中のToDoリストに入れている人も多いのではないでしょうか。
しかし、実は大掃除をやるべき時期はゴールデンウィークなのです。筆者は家事アドバイザーという仕事をしているので、年末に大掃除ネタを発信することも多いのですが、個人的には大掃除はゴールデンウィークに実施し、この仕事をはじめてから20年以上「大掃除はゴールデンウィークに」を言い続けております。
それは大掃除は年末よりもゴールデンウィークにやるほうが効果的である理由があるからです。
大掃除は年末よりもゴールデンウィーク中にやったほうが効果が高い理由
大掃除は年末よりもゴールデンウィーク中にやったほうが効果が高い理由を以下にご紹介します。
1・梅雨になる前にカビの原因になるものを取り除いておく
ゴールデンウィークが終わればすぐに梅雨になります。梅雨時期は湿度が高く、カビが発生しやすい時期です。カビの発生に影響するのは湿度だけでなく、カビの原因となるものがあります。それは汚れだったり、小さなカビであることも。
それらのカビの原因となるものを梅雨時期になる前に取り除いておくことで、カビの発生を抑えられ、その後の掃除がグッと楽になるのです。
2・春に花粉や黄砂で汚れたものを清潔にできる
春は空気中の浮遊物が多い時期でもあります。花粉や黄砂など空気中を舞っていたものが、網戸や窓ガラス、サッシの溝などに付着して汚れているのです。
汚れはついてから時間が経過するごとに落とすのが困難になるもの。春先についた汚れを今のうちに落としておくことで、手間も最小限で済みます。
これから夏に向けて窓を開ける機会が増える前に、清潔な状態にしておきたいものです。
3・ゴールデンウィークは年末ほど他の用事がない
コロナ禍でリモートワークが増えたとは言え、通勤スタイルの場合、年末年始の休みというのは4~5日、少ない人では3日という人も多いでしょう。その短い休みの間に、年賀状作りやおせち料理作り、年始のご挨拶など大掃除以外にもやらなければならないことがあります。
短い年末年始休みの中に無理に大掃除をするのではなく、時間に余裕があるゴールデンウィークにやったほうが良いのではないでしょうか。これはあくまでもゴールデンウィークに遠出の旅行などの予定がないということが前提になりますが。
4・年末は寒いけどゴールデンウィークは寒くない
当たり前ですが、年末は冬なので寒いです。寒い時期に手を濡らして雑巾を持ったり、外に出て窓を磨いたりするよりも、一番過ごしやすいゴールデンウィークの時期に掃除をするほうが苦労は少なくて済みます。
完全な大掃除でなくても、ゴールデンウィーク中にやっておくといい掃除場所5選
上記のような理由で、年末よりもゴールデンウィーク中に大掃除をしたほうが良いのですが、そうは言ってもゴールデンウィーク全てを掃除に使わず遊びたいという気持ちもあるでしょう。
数カ所ポイントを絞って掃除をするだけでも、この後の掃除は楽になるので、ゴールデンウィーク大掃除に優先的にやりたい場所をご紹介します。
1・靴箱の拭き掃除
靴箱は梅雨時期にカビが発生しやすい場所。今ある汚れやカビ菌を先に落としておく必要があります。
濡らして絞った雑巾で拭き掃除をし、完全に乾燥させてから新聞紙を敷きましょう。新聞紙は昔ながらの方法ですが、新聞紙があると汚れが靴箱の板に付きづらくなる効果と、湿気を取ってくれる効果があります。
2・クローゼットの埃とり
ゴールデンウィーク中に衣替えをするという人も多いのではないでしょうか。そのときに掃除もしておきましょう。ポイントとなるのはクローゼットの床に溜まった埃です。
衣装ケースなどを置いている場合は全て出し、掃除機をかけてから雑巾がけをしましょう。半日から1日程度開け放ち、完全に乾燥してから衣装ケースを戻すようにします。
クローゼットの掃除はとくに天気がいい日にやるのがおすすめです。
3・浴室、トイレのカビの生えやすい場所
浴室やトイレはカビが発生しやすい場所でもあります。そのため全体を掃除したいのですが、そこまでやる時間や気力がない場合は、カビが発生しやすい場所だけでも先手を打ってやっておきましょう。
具体的には浴室ドアのパッキン、浴槽の溝、床と壁の隅。トイレは便器内側の縁裏や、便器と蓋の付け根など、日頃掃除が行き届いていないところにカビが発生しやすくなっています。
4・屋外の排水溝や雨樋など
ベランダの排水のための溝や、雨樋などの掃除も雨が多い時期になる前にやっておくことをおすすめします。落ち葉やゴミが詰まっていると、雨が流れずに溢れてきてしまうという事態になりかねません。
5・エアコン掃除と試運転
平均的なゴールデンウィークの気候だと、まだ暑さでエアコンを使う時期ではないでしょう。しかしこの時期にエアコンのケアをしておくことが重要です。
フィルターに埃が溜まっているようであれば、例え使っていなくても湿度が高い時期にカビが発生する可能性もあります。
埃がついているようであればフィルターを外して、使い古した歯ブラシと薄めた中性洗剤で汚れを落とします。水洗いしたあとに完全に乾燥させてからエアコンに戻してください。
またこのときにエアコンの試運転をすることも重要です。夏の暑い時期になりエアコンをつけてみたら壊れていたというケースが多く、その時期に修理の依頼をしてもなかなか来てもらえません。
また現在は、物流が滞っているなど様々な要因から、エアコン自体の在庫が少ないという場合もあり、買い替えてもエアコンが届くまでに時間がかかるということもあるそうです。
そのようなことも考え、エアコンの掃除と試運転はゴールデンウィーク中にやっておくことをおすすめします。
今年は長い人では10連休になるというゴールデンウィーク。スケジュールがあいている日があれば、いくつかのポイントを掃除をしてみてはいかがでしょうか。このあとの掃除が楽になりますよ。