登板した野手がキンブレルの真似をしてから投げる。その効果は…
8月11日、「2番・レフト」として出場したジョーダン・ループロウ(ミネソタ・ツインズ)は、8回裏からマウンドに上がった。
この時点で、ツインズは、フィラデルフィア・フィリーズに9点差をつけられていた。ループロウは、2年前にタンパベイ・レイズでプレーしていた時も、1度だけ登板している。
最初の打者2人をアウトに仕留めた後、3人目にぶつけて出塁させた。そこから、ループロウは、今までと違う動きを加えた。
上半身を前に倒し、直角に曲げた右腕の上腕部を水平に掲げ、捕手のサインを確認した。クレイグ・キンブレル(フィリーズ)のポーズを真似てから、投球動作に入った。
今シーズンから、キンブレルは、フィリーズでクローザーを務めている。この試合もブルペンにいて、ループロウのポーズを見ていた。
ループロウはツインズが6チーム目、キンブレルはフィリーズが7チーム目だが、2人がチームメイトになったことはない。対戦は、昨年5月に1打席。ループロウは、試合終了となる空振り三振をキンブレルに喫した。
もっとも、キンブレルを真似たポーズに、当然かもしれないが、打者を抑える効果はなかった。カウント1-1から投げた球――スタットキャストによると、球速は47.5マイル――は、バットに弾き返され、2倍以上の初速でレフトのスタンドまで飛んでいった。
ループロウからホームランを打ったヨハン・ロハスは、先月15日にメジャーデビューしたばかりだ。そこから、二塁打4本を含む18安打を記録し、5盗塁も決めていたが、ホームランはなかった。