石破首相の出身地、鳥取県八頭町に行ってみた! 町民が「指名選挙を見守った交流施設」はエキナカだった
2024年10月1日、石破茂氏が第102代内閣総理大臣に就任した。石破氏の出身地は鳥取県八頭郡八頭町。この日の午後に国会で行われた指名選挙を見守るために、石破氏の地元である八頭町の郡家駅に併設された交流施設「ぷらっと・やず」では、臨時国会中継パブリックビューイングが開かれ多くの町民が、石破首相誕生の瞬間を見守った。
石破氏の出身地である八頭町は鳥取県東部の中山間地域にある人口14,000人余りの町だ。町内にはJR因美線と第三セクターの若桜鉄道線が通り、町の中心駅は郡家駅。2005年の平成の大合併の際に、八頭郡の郡家町、船岡町、八東町の3町が合併し八頭町となった。石破氏はこの3町のうち旧郡家町の出身になる。
石破氏の祖父の石破市造氏は、農家の長男として生を受け、後の郡家町(現八頭町)となる大御門村の村長や大御門村信用組合の理事などを務めた人物で、父の石破二郎氏は戦前の内務官僚、戦後の建設官僚を務めたのち鳥取県知事に。その後、参議院議員となり晩年は自治大臣を務めていた。
筆者は、そんな石破氏ゆかりの鳥取県八頭町を先日訪問してきた。鳥取駅から町の中心部である郡家駅まではJR因美線でわずか3駅。普通列車では15分程度の距離だ。郡家駅には普通列車のほか、特急列車も全列車停車し、特急スーパーはくと号では大阪駅や京都駅に、特急スーパーいなば号では岡山駅まで1本で行くことができる。このほか郡家駅からは第三セクター鉄道の若桜鉄道も分岐しており、県東部の若桜町にある終点の若桜駅まで30分程度でアクセスできる。
郡家駅は、2015年に、総工費約3億6000万円をかけ、交流施設「ぷらっと・やず」を併設した複合駅舎に建て替えられた。筆者が、郡家駅を訪れたときはすでに日が落ちており、10月1日の首相指名選挙の際に臨時国会中継パブリックビューイングで多くの町民が集っていたホールでは、帰宅途中の高校生が列車を待っていた。
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