【発達・発育】イヤイヤ期ってなぜ起きる?乳幼児期の子どもの気持ちと発達を幼児教育講師が解説!
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は『1〜6歳の発達』をテーマにお話しさせていただきます。
お子さんがこれから成長していく過程で、何歳で何ができるようになるか、いつどのような問題や課題に直面するのかを事前に知っておくことで、余裕を持って正しい対応ができるようになるかと思います。ぜひ最後までお楽しみください。
【1歳〜6歳までに大切にしてほしいこと】
この時期を一言でいうと『愛着形成で親が子どもにとっての安全基地になる時期』です。
愛情をたっぷりと子どもに伝えていくことで「ママやパパは何があっても守ってくれる」という確信が持てるようになります。その確信があることで、パパやママから離れて外の世界で頑張れるようになるのです。
私はこの時期は子どもを『宝物扱い』してあげるべきだと考えています。ですが、ただ溺愛をするのとは違います。溺愛ではない正しい愛情の与え方をしていくことが大切になってきます。
愛情の与え方についてはこちらの記事で詳しくお話ししていますので、良ければご覧ください。
【1歳〜6歳までの発達で重要なポイント】
①自分という存在の理解
まず1歳半から2歳半くらいにかけての発達の中で欠かせないのが、『自分という存在の理解』です。
1歳くらいまでの子どもは鏡に映った自分を他人だと思い、自分が映っているとは理解できません。それが1歳半頃から、2歳にかけてそれが自分であると気付くようになっていきます。
これを『自己意識の発達』と呼びます。
この自己意識の発達により、自分と他人をはっきりと区別できるようになり、イヤイヤ期と第一次反抗期へと繋がっていきます。
②イヤイヤ期
イヤイヤ期は個人差はありますが、大体2歳半くらいから3歳半頃までの間にほとんど誰もが通る時期のことです。早い子だと1歳半くらいからイヤイヤ期になることもあります。
この時期はとにかくあれもこれも「イヤ!」の一点張りで、時と場を選ばずひっくり返ったり、全力で泣き喚いたりと、全く自分の行動に制御が効きません。
このどうしようもない状態が親にとって相当負担であるということで『魔のイヤイヤ期』とか『魔の2歳児』とか言われます。
この状態になってしまう主な理由は、自己意識の発達をきっかけに、脳が急激に成長しているにも関わらず、言葉を話すことや、体を思い通りに動かすことができないため、頭で思ったことを体で上手く表現できないジレンマからこのような状態になってしまうと言われています。
イヤイヤ期の考え方はたった2つです。
1)『順調に成長している証』
イヤイヤ期が来るということは、脳が徐々に高度に進化している証拠ですから、喜んで良いことだったりします。
2)『信頼関係を作るチャンス』
このイヤイヤ期の子どもの行動にしっかりと共感をしてあげることで、イヤイヤを信頼関係を構築するチャンスに変えることができます。
③第一次反抗期
第一次反抗期は早いと2歳頃から始まり、4歳頃まで続く子もいます。イヤイヤ期と時期がかぶることもあり、イヤイヤ期は第一次反抗期に含まれるとも言われます。
イヤイヤ期がとにかく何を言っても「イヤ!」だったのに対して、少し高度な反抗の仕方をします。
- 言葉ではしっかりと理解しているのに、自分が納得できなければ反抗する
- 注意をするとそれをやらないか、反対のことをする
- そしてできることも「できない!」と言ってやってもらいたがる
- 「〇〇だからイヤ!」というように理由をつけてイヤを主張する
イヤイヤ期同様大変な時期ですが、どちらも自己主張がどんどんできるようになっていく成長の証です。
この時期の対応のポイントは、できもしないことを「自分でやりたい!」などと自己主張した時に「ほら1人ではできないじゃない」と否定するのではなく、根気強くバレないように手を貸してあげて「できた!」の経験をさせ、褒めてあげて自信を育ててあげることです。
私はこのイヤイヤ期と第一次反抗期は区別することに意味はなく、とにかくこの時期はまず
- 成長の証であると考え
- 子どものできないことを否定せずに共感する
- なるべく自分でできるようにサポートして「できた!」を経験させるという
この3つのポイントを抑えて対応していけば問題ないと思っています。
いかがでしたでしょうか?
次回は【1〜6歳の発達〜後編〜】をお届けいたします。楽しみにお待ちください。
皆さんの子育てを応援しています!