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トラウトが「対マリナーズ通算50本塁打」に到達。歴代トップまであと2本

宇根夏樹ベースボール・ライター
マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)Jun 18, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 6月18日のダブルヘッダー1試合目、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンジェルス)は、2対2で迎えた10回表に2ラン本塁打を打った。試合は、エンジェルスが4対2で勝利を収めた。

 トラウトがマリナーズ戦で打ったホームランは、これが通算50本目だ。トラウトよりも多い選手は、52本のラファエル・パルメイロしかいない。40本塁打以上は、この2人だけ。39本塁打のマニー・ラミレスが、彼らに次ぐ。35本塁打以上は、他に4人。フランク・トーマスマーク・テシェーラが36本塁打、ホアン・ゴンザレスアレックス・ロドリゲスは35本塁打だ。ロドリゲスは、メジャーリーグでプレーした22シーズン中、最初の7シーズンをマリナーズで過ごした。

 今シーズンが終わるまでに、トラウトはパルメイロを追い抜くだろう。エンジェルスとマリナーズは、あと16試合を行う。早ければ、6月18日にもパルメイロに並ぶ。これを書いている時点で、ダブルヘッダー2試合目は、まだ始まっていない。

 トラウトは、2日前のマリナーズ戦で2本のホームランを打った。その際に「トラウトが本塁打2位タイに浮上。ジャッジを追う1番手となる好材料あり!?」で書いたとおり、トラウトはマリナーズの投手を打ち込んでいる。通算329本塁打の15.2%は、マリナーズ戦だ。

 また、1試合に2本以上のマルチ本塁打は、6月16日だけではない。その前に6度記録している。2011年8月30日、2015年7月10日、2017年9月29日、2018年6月11日と12日、2020年8月5日がそうだ。トラウトのマルチ本塁打は通算24度――すべて1試合2本――なので、マリナーズ戦はその4分の1を占める。しかも、6度のうち5度は、セーフコ・フィールド/T-モバイル・パークだ。

 投手が誰であろうと、マリナーズのユニフォームを着ていれば、特に、その投手がシアトルのマウンドに立っていれば、トラウトには関係ないように思える。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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