1週間ベースで季節外れの高温に、特に北日本は2月の観測史上1位が続出する予想
南高北低型でポカポカ始まる
上図は、きょう13日(火)正午の実況天気図です。
日本の南を移動性の高気圧が進み、朝鮮半島の北にある低気圧に向かって、暖かな空気が流れ込んでいるため(南高北低型)、各地で一気に気温が上がり、東京都心17.3度など、全国の半数以上にあたる505地点(914地点中)で、今年一番の暖かさとなりました(15時現在)。また北海道を中心に10地点以上で、2月の観測史上1位の暖かさを記録しています。
この暖かさは総じて、来週の週明け頃まで、ほぼ1週間ベースで続き、特に北日本ほど平年との隔たりが大きく、2月としては観測史上1位の暖かさが続出するようなことになるかもしれません。
季節外れの暖気が長期滞在へ
上図は上空1500メートル付近の気温の平年差を5日移動平均で予想したものです。これによると、2月15日(木)頃、2月20日(火)頃ともに、本州付近は平年より6度以上も高い季節外れの暖気にスッポリと覆われることが予想されていて、北日本や東日本は一過性の寒気が流れ込むことがあっても、それを打ち消すほどの暖気に覆われる予想となっています。
ただ来週の後半から来週の週末にかけては、2月25日(日)頃を見ても分かる通り、暖気領域が東へ離れ、寒気場に変わる可能性が示されています。またそんな中を、太平洋側に雪を降らせる南岸低気圧が通過する計算もあるため、来週は気温の急降下とともに、南岸低気圧の動向にも注意が必要となるかもしれません。
北日本は2月の観測史上1位が続出か
北日本はきょう13日(火)からあす14日(水)にかけて季節外れの暖かさとなったあと、16日(金)頃にこの時期らしい寒気が流れ込むため、寒さが戻りますが、それも一過性で、週明けにかけて再び季節外れの暖かさとなりそうです。
最も気温が上がる予想の19日(月)の最高気温に関して言えば、札幌の12度は、平年より約11度高く4月中旬並みで、2月の観測史上1位となる暖かさです。
また青森の17度は、平年より約14度も高く5月上旬並みで、2月の観測史上1位に匹敵する暖かさで、盛岡の16度は、平年より約13度高く4月下旬並みで、2月の観測史上1位の暖かさです。さらに仙台の19度は、平年より約12度高く5月上旬並みの暖かさで、山形の18度は、平年より約13度高く4月下旬並みで、2月の観測史上1位の暖かさとなります。
このように週明け19日(月)の北日本は、2月の観測史上1位の暖かさが続出する予想となっている他、あさって15日(木)にかけても、引き続き、記録的な暖かさの所があるでしょう。
東日本も所々で20度超え
関東など東日本でも、あさって15日(木)にかけてと、週明け19日(月)から20日(火)頃を中心に、季節外れの暖かさとなり、20度以上の所も多くなるでしょう。2月の観測史上1位というような高温の所は少ないかもしれませんが、それでも平年よりは10度前後高く、4月中旬から下旬並みの暖かさの所が多くなりそうです。
西日本も4月並み、那覇は夏日が続出へ
西日本もあさって15日(木)までと、週明けの19日(月)頃をピークに平年より5度から10度くらい高く、4月並みの暖かさの所が多くなるでしょう。鹿児島は20度以上の日が多く、那覇は25度以上の夏日が3日も予想されていますが、これは那覇といえども4月下旬並みの汗ばむ陽気となります。