メジャー最古の球場で11号を放った大谷翔平。ベーブ・ルースと初めて同じ球場で本塁打を記録
5月14日(日本時間15日)のボストン・レッドソックス戦で、今季11号ホームランを放ったロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。
レフトにそびえ立つ高さ11メートルの緑の壁、通称「グリーンモンスター」を超える一発は、メジャー最古の球場であるフェンウェイ・パークで5試合目にして初めて打ったホームランでもあった。
ホームベースから94メートルの距離にあるグリーンモンスターは、右打者にとっては大きな利点となるが、左打者がホームランを打つのはとても難しい。
ビジターチームの左打者がグリーンモンスター超えの本塁打を打ったのは、今季は大谷が初めて。
1912年に作られたメジャー最古の球場でホームランを放った大谷は、「有名なところに打てたのはすごい良かったですね。楽しかったですし、風情があって、素晴らしい球場」と試合後に振り返った。
大谷が比較されることの多いベーブ・ルースが現役時代にプレーした球場で、今もメジャーの試合が行われているのは、このフェンウェイ・パークとシカゴのリグレー・フィールドの2球場だけ。ニューヨークのヤンキー・スタジアムは名前は同じだが、今の球場は2009年に完成した2代目で、「ベーブ・ルースが建てた家」の異名を持っていた初代ヤンキー・スタジアムの隣に建てられた。
シカゴ・カブスの本拠地であるリグレー・フィールドで大谷はまだプレーしたことがなく、14日の試合で放ったホームランはルースと大谷が初めて同じ球場で打ったホームランとなった。
ルースと同じ球場でホームランを打ったことに対しては、「伝統ある球場なので、ずっと見ていた球場ですし、そこで実際に打つことができたので、それはそれで嬉しい」と大谷は控えめにコメント。
大谷と同じく左打者のルースは、フェンウェイ・パークで330試合に出場して49本塁打を放った。