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新店OPEN!受賞した「米粉バウムクーヘン」誕生の裏にある、美味しいだけではない何か【神戸市】

Hinata J.Yoshioka旅するフォト&ライター(神戸市)

8月7日に新店オープンした「ココトモファーム上沢店」。店内に入ると、スタッフさんがひと口ほどに小さく切り分けた2種類の試食を持ってきてくれます。ここのバウムクーヘンは珍しいことに米粉を使っているそうなのですが、どんな味なのか興味津々で食べてみました。

ハードバウムは見た目も独特。白米2,000円、玄米2,100円税込
ハードバウムは見た目も独特。白米2,000円、玄米2,100円税込

玄米粉で作ったというバウムクーヘンは香ばしさがあります。パサつきなどは全く感じられずもっちりとした食感。独特な粒感がほのかに感じられるのですが、それがもっと食べたいという感覚を強くさせます。これは納得の味、農業水産局長 優秀賞などの受賞歴も頷けるところですね。

早速ハードバウムのブラウニーを購入して、おウチで食べてみることに。冷凍庫から出してすぐでもしっとり食べられると書いてあったのですが、ホントその通りで驚きです。チョコはフランス製のものを使用、たっぷりとチョコが使われているのが分かる本格派で、とても濃厚な風味でした。

そんなこだわりのバウムクーヘンがこの場所で売られるようになったのには、実は大きな理由があります。愛知県で運営されている「ココトモファーム」の経営理念と想いがシンクロしたことで、神戸でココトモファームをやることを決めたという代表の遊屋さん。ライセンスを取って神戸で初の店舗オープンに至りました。

「農業×障害福祉」というテーマで、米を作るところから商品を売って販売するまでを一貫して行う「お米の6次産業化」をすることで、障害のある人や生きづらい人たちの職場としての「誰ひとり取り残さない居場所」を創る。愛知県のココトモファームは米粉バウムクーヘンという発想を通して、その理念を叶えています。

そのアイデアが、同じく福祉の事業をお米を通して行っていた遊屋さんの悩みを解決するに至りました。現在も行っているお弁当屋だけでは薄利多売で利益に繋がりづらく、それが働く障害者の人たちへの直接の賃金になる為、バウムクーヘン販売はそんな現状を大きく変えられるチャンスなのだとか。

ココトモファームの名前は「ココでトモダチになろう」という意味があるそうです。障害がある人もない人も、共に支え合いながら皆んなでひとつの輪を作って行けたらという想い。グルテンフリーのバウムクーヘンというのも嬉しいところですね。まずは試食しがてら、気軽に立ち寄ってみては。

ココトモファーム神戸大開店・神戸上沢店 Instagram (外部リンク)
※7月にオープンした大開店と、上沢店の2店舗があります。
上沢店住所:神戸市兵庫区下沢通6丁目1−21
時間:10:00〜14:30 不定休
電話: 078-945-7763

旅するフォト&ライター(神戸市)

旅なしに人生は語れない、ノマド系フォトライター。国内から世界各国まであちこち歩きまわって取材する、体当たりレポートを得意とする。趣味は美味しいもの食べ歩き、料理、音楽、ダンス、ものづくり、イベント企画などなど、気になる物には何でも手を出してしまう。南国気質で、とにかくマイペースな自由人。

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