「おまかせコース」ではもったいない!汚れが落ちづらい、間違った洗濯機の使い方4選
4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
洗濯の時、「おまかせコースでスタートボタンを押すだけ」という方も多いのではないでしょうか。実はそれ、少しもったいないんです!
「洗濯したのに汚れが残る」「嫌なニオイがする」「黒ずむ」その原因は、何気なく行っている間違ったお洗濯の結果なんです。
今回は、明日からのお洗濯がもっと楽しくなる、"汚れ落としのコツ"をご紹介します!
間違った使い方1:いつも「おすすめコース」で洗濯
洗濯で汚れを落とすためには、洗濯の設定がポイントになります。
いつも「おまかせコース」ではなく、衣類の種類や汚れによって、設定を変更するのが正解!
水量不足
洗濯機の多くは、洗濯物の重さで適量の水・洗剤量を自動計算します。
でもこの基準は、綿100%に設定されていることが多いのです。
そのため、綿と比べて軽い化学繊維の衣類や、バスタオルなど、水をよく吸うかさの大きなものでは、水量が足りなくなってしまいます。
例えば、Tシャツで比べると、綿100%・10枚分の重さと同等なのが、化繊14枚。4枚分もかさが増えることになります。
これでは、水量も洗剤も足りず、洗濯物が良く洗えません。
洗濯機の中で、衣類がしっかり水に浸からないことがあると思いますが、これが原因です。
洗濯の際は、水量が足りているか、確認しましょう。
確認が面倒な方は、かさが多いもの・化繊などの軽いものを洗濯するときには、水量をいつもより高水位に設定しましょう。
すすぎ不足
衣類の汚れを落とすために、すすぎはとても大切な工程です。
節水・時短のために1回すすぎが主流となっていますが、これが蓄積汚れや黒ずみの原因のにもなっています。
必ずすすぎは2回以上に設定し、汚れがひどい時には、「注水すすぎ」でより清潔にすすぎましょう!
注水すすぎにしたほうが良い衣類
- 泥汚れが付いた衣類
- 汗が染み込んだ衣類
- 部活・習い事のユニフォーム
- 加齢臭・汗臭が気になる衣類
間違った使い方2:蓋が締まる限界まで衣類を詰め込む
洗濯物の量は、洗い上がりを左右します。
衣類を詰め込みすぎると、汚れが残るだけでなく、洗い上がりがシワだらけになってしまいます。特に、少ない水量で叩き洗いをするドラム式では、詰め込みすぎに注意が必要です。
洗濯物の適量
ドラム式:洗濯槽の7割程。洗濯物を上から軽く押し、こぶし2つ分くらい余裕があるくらい
縦型:洗濯槽の8割程。洗濯槽のステンレス部分が見えるくらい
実験動画:洗濯物を詰め込みすぎると…
間違った使い方3:柔軟剤を多めに入れて香りづけ
柔軟剤を多めに入れるのは絶対にNGです!
柔軟剤は、すすぎの一番最後の水に投入されます。柔軟剤が入った後は脱水を行うため、衣類だけでなく洗濯槽にも余分な柔軟剤成分が残ってしまいます。
衣類に柔軟剤の成分が過剰に残ると、蓄積汚れとして、雑菌繁殖、長乾き臭の原因となり、洗濯槽に柔軟剤の成分が過剰に残ると、黒カビの繁殖の原因となります。
柔軟剤は、衣服を柔らかくして着心地をよりよくするための仕上げ剤です。
消臭成分が配合された柔軟剤もありますが、衣類そのもののニオイを落とすのは、洗剤の役割です。ニオイが気になる衣類は、よく洗い、しっかりすすぐことで清潔に洗い上げましょう。
間違った使い方4:洗濯槽掃除は年に一度
最後に洗濯槽掃除をしたのはいつ頃ですか?
もし、一度もしたことがない…という方は、この動画をご覧ください!
今すぐにでも、洗濯槽掃除を始めたくなるはずです…!
洗濯槽裏は、湿度が高く、カビのエサになる皮脂・洗剤・柔軟剤残りが蓄積しやすい場所。
定期的に掃除をしないと、あっという間にカビが繁殖してしまいます。
- 洗ったはずの洗濯物が臭い
- 衣類に黒いピロピロが付着する
こんな方は、要注意!!すでに、洗濯槽裏でカビが大繁殖している証です。
洗濯槽掃除は月に一度、しっかりお手入れしましょう。
洗濯機の使い方を変えるだけで、衣類の汚れ落ちは格段に変わります。
洗濯の「落ちない」は当たり前ではありません。
「洗濯物の量」「すすぎ回数」を見直すだけでも、衣類の汚れ落ち・洗い上がりに大きな変化を感じられるはずです。
正しく洗濯機を使って、衣類をもっと清潔に洗い上げましょう!