【河内長野市】寺ヶ池もうひとりの偉人!赤峰交差点近くに楠木一族の子孫・和田興次平が新田開発をした碑。
市内に数多くある池の中でも、歴史的な由緒があり公園として整備されただけでなく、2021年には世界かんがい施設遺産に登録された寺ヶ池と寺ヶ池水路があります。ところで赤峰交差点の近くの公園入口のトイレ前に、説明版付の石碑を見つけました。
寺ヶ池といえば、1600年代前半に池と水路をつくった江戸時代の偉人・上原村の庄屋だった中村與次兵衛(なかむらよじべえ)という人が頭に浮かびます。しかし石碑は中村さんとは別に和田興次平という偉人がいることを紹介していました。
説明版があります。引用してみましょう。
すぐ近くに赤峰という交差点がありますが、かつてこの場所には新田(新たに耕作された田んぼ)があったということですね。赤嶺は交差点の他にも赤峰市民広場がありますが、現在はバス道沿いになっている赤峰台地と呼ばれていたところに新たに田んぼを開墾したことのようです。
和田家については、河内和田氏が楠木氏と有力なつながりがあるようです。楠木正成の弟の正季についても「和田七郎」という通称名が載っているほどだそうです。その子孫が和田氏となって藩の代官や藩のお金を管理しているような役目を行ったとあるので、この地域の凄い有力者だったのでしょう。
ちなみに個人の家なので、詳しい場所は明確にはなっていないようですが、かつて野村があった野作町には、国の登録有形文化財に和田家住宅主屋(外部リンク)があります。その母屋の三代目が和田興次平とのこと。
ということで当時の面影はほとんど残っていない地域ですが、寺ヶ池公園内には桃の農園があるので、これが名残のような気がします。
側面が確認できませんでしたが、正面には「和田興次平之記念碑」とはっきり刻まれているのがわかりますね。
というわけで赤峰交差点近くにある和田興次平の石碑を紹介しました。石碑だけだと何のことかわかりませんが、説明版があったので意味がわかりました。今は住宅になっている寺ヶ池の横の赤峰台地を新しく田園として開発したという歴史も勉強になりました。
和田興次平の碑
住所:大阪府河内長野市千代田台町
アクセス:南海・近鉄河内長野駅、南海千代田駅からバス 赤峰バス停下車徒歩1分
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