ワールドシリーズ連覇をめざした21チームは、どこで力尽きたのか。ブレーブスは最初のシリーズで敗退
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ワールドシリーズ連覇を最後に達成したのは、1998~2000年に3連覇のニューヨーク・ヤンキースだ。その後は途絶えている。昨年のワールドシリーズで優勝したアトランタ・ブレーブスも、連覇とはならなかった。2018年からの地区連覇を5に伸ばし、今年もポストシーズンへ進出したものの、ディビジョン・シリーズでフィラデルフィア・フィリーズに敗れた。
ちなみに、1998~2000年のヤンキースの前に、ワールドシリーズで連覇を成し遂げたのは、1992~93年のトロント・ブルージェイズだ。ポストシーズンのフォーマットが変更されているので、単純には比較できないが、ワールドシリーズ連覇なしのブランクは、前回よりも今回のほうが、かなり長い。
2001年に連覇が途切れたヤンキースを除くと、今世紀に入ってから、ワールドシリーズ連覇の可能性があった――前年にワールドシリーズを制した――のは、今年のブレーブスが延べ21チーム目だ。
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そのうち、約半数の11チームは、ポストシーズンに進めなかった。なかでも、2014年のボストン・レッドソックスと2020年のワシントン・ナショナルズは、地区最下位に終わっている。少し大袈裟に言えば、前年のワールドシリーズ優勝とは、天と地の差があった。
一方、ワールドシリーズ優勝の翌年もポストシーズンへ進んだ10チームのうち、ディビジョン・シリーズで敗れたのは、3チームしかない。2002年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスと2005年のレッドソックスに、今年のブレーブスがそうだ。ブレーブス以外の2チームは、ポストシーズンで白星を挙げることなく姿を消した。
あとの7チームは、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズに進出したが、さらにその先、1年前に制したワールドシリーズまでたどり着いたのは、2009年のフィラデルフィア・フィリーズしかない。
もっとも、21世紀のワールドシリーズ連覇はなくても、リーグ連覇は意外に(?)多い。2008~09年のフィリーズ以外には、2010~11年のテキサス・レンジャーズ、2014~15年のカンザスシティ・ロイヤルズ、2017~18年のロサンゼルス・ドジャースがそうだ。世紀をまたぎ、1998~2001年にリーグ4連覇のヤンキースを含めると、5チームを数える。
また、連覇ではないが、2010~14年のナ・リーグは、サンフランシスコ・ジャイアンツとセントルイス・カーディナルスが、交互にリーグを制した。ジャイアンツ→カーディナルス→ジャイアンツ→カーディナルス→ジャイアンツだ。