"奇跡の9連休"明けに仕事を辞めたくなる!? 危ない「年末年始の過ごし方」3つの特徴
2024年から2025年にかけての年末年始は、「奇跡の9連休」と呼ばれる大型連休となっている。しかし喜んでばかりはいられない。
これほど大型の連休明けに仕事に戻る際、「仕事をしたくない」「仕事を辞めたくなる」と感じる人も多いようだ。調査によれば、全国の回答者の75.1%が休み明けに出勤するのが億劫になった経験がある。
休暇後の億劫さから、転職を考えるきっかけとなったという声まである(キャリアバイブルによる調査から)。
今回は、そんな悩みを抱えるビジネスパーソンを対象に、連休明けに仕事をしたくなくなる年末年始の過ごし方3つの特徴を解説する。本記事を読むことで、正しい休暇の過ごし方、連休後の職場復帰をスムーズにするための具体的な方法を知ることができるだろう。ぜひ最後まで読んでいただきたい。
■生活リズムの乱れ
大型連休明けに仕事をしたくなくなる「年末年始の過ごし方」3つの特徴とは、以下の通り。
(1)生活リズムの乱れ
(2)過度なリフレッシュ
(3)新年の目標設定の欠如
それでは、一つ一つ解説していこう。
まずは「生活リズムの乱れ」である。年末年始の長期休暇中に生活リズムを崩すと、連休明けに大きな影響を与える。
調査では、75.1%の回答者が「休み明けに出勤するのが億劫になった経験がある」と回答した。理由は「休暇に慣れてしまい生活リズムが崩れる」(20代・女性)や「休みが長いと朝起きるのが億劫になる」(30代・男性)等。
ふだんよりも遅くまで起きる習慣や、不摂生な飲食が続くと、体内時計がズレる。そして出勤時の疲労感や集中力の低下を招く。身体的な疲労感を増すと、仕事へのモチベーションを落とすこともあるようだ。
■過度なリフレッシュ
次に「過度なリフレッシュ」だ。
驚いたことに、大型連休中にリフレッシュを目的とした活動に没頭しすぎることも、連休明けに仕事をしたくなくなる一因となるようだ。
私も過去に経験がある。家族4人で12月30日~1月2日までディズニーリゾートへ出かけた。カウントダウンイベントに参加できたのは、とても楽しい思い出となった。しかしその後の反動は大きかった。
調査では、50.1%の回答者が「徹底的にリフレッシュする」や「自分のメンタルを充実させるためにシフトチェンジ」といった多様なリフレッシュ方法を実践していた。
しかし過度なリフレッシュ活動は精神的・身体的な疲労を蓄積させる可能性がある。バランスの取れた過ごし方が求められている。
■新年の目標設定の欠如
年末年始は新たな目標を設定し、自己成長を図る絶好の機会だ。こちらの記事に記した通り、自己研鑽を怠るとこれからの時代、生き残っていけない。
■頭が悪い社会人の「勉強」のやり方 オンラインサロンで「勉強になります」と言い続けるのはやめよう!
にもかかわらず、明確な目標設定がないまま連休を過ごすと、新年のスタートに対する方向性が見えず、仕事への意欲が低下する恐れがある。
そのため新年の目標を明確に立てよう。そうすることで、休み明けの業務に対する意欲も高まり、結果として転職を考える必要性も減少するはずだ。
■正しい大型連休の過ごし方は?
「せっかくの大型連休なんだから、羽を伸ばしたい」
そう考えたくなるのもムリはない。しかし年末年始は、単なる休息期間だけでない。新たな一年を迎えるための重要な準備期間だ。生活リズムを整え、適度なリフレッシュを控え、明確な目標を設定しよう。
とくにベテラン社員、組織リーダーは自己研鑽のための目標を立てることが重要だ。「リスキリング(学び直し)」は計画なしでは、やり遂げられない。
連休明けの職場復帰をよりスムーズに、前向きなものにするためにも、「締まった連休」を過ごすことが、仕事のプロフェッショナルに求められる姿勢だ。
<参考記事>