【堺市】心に刺さる言葉であふれてる「与謝野晶子記念館」へ
はらぺこライターの旅人間です。今回は大阪府堺市にある「さかい利晶の杜」の2F『与謝野晶子記念館』について。
ちなみに、現在は企画展「与謝野晶子×吉田初三郎 与謝野晶子の温泉紀行」が1月15日(日)まで開催されています。旅行好きな方にオススメです。
⇒「与謝野晶子×吉田初三郎 与謝野晶子の温泉紀行」に関する詳細
さて、この「さかい利晶の杜」とは…
堺ゆかりの二人の人物、千利休と与謝野晶子をテーマにした文化観光施設のこと。隣接して千利休屋敷跡伝承地があり、与謝野晶子の生家跡も歩いてスグの場所に位置しています。
では、『与謝野晶子記念館』に入ってみましょう。
入り口の扉を開けると、センサーに反応して映像と音声で詩歌の世界が始まります。
ちなみに、与謝野晶子は明治・大正・昭和と激動の時代にあって、常に新しい世界に挑戦した歌人・作家であり、思想家・評論家です。
まず目に入るのは与謝野晶子の作品です。
晶子の本は、造本にこった色彩豊かな本が多く、美術品としても価値が高いという。
これは夫である寛(与謝野鉄幹)が「後世に残るものでなくてはならない」という考え方によるもので、著名な画家たちが装填を手掛けたそうですよ。
そして、次に目に飛び込んで来るのは、ここで紹介されている強烈な言葉のメッセージ。目から脳へ、そして心の中に響き渡ります。
「君死にたまふことなかれ」
これは戦場に赴いた弟に向けて「弟よ、死なないで下さい」と呼びかけた有名な一文。日露戦争の最中に戦争に反対する気持ちを詩に表したもの。
ここには心に刺さる言葉が多く…
与謝野晶子の世界観へ引き込まれていきます。
晶子は生涯に歌を3万首以上作り、歌集や評論集を約10冊刊行しています。
そんな晶子の書斎に残る愛用の品々(複製)や晶子自筆の百首屏風(複製)の展示などがあり、自宅の一室で撮った写真には本棚にびっしり本が並んでいるのが分かります。
また晶子の詩集文集のほか、夫・寛の自筆原稿(複製)なども展示されています。
そして、晶子の生家『駿河屋』が、ほぼ実際のサイズで再現されています。
西洋好みの父が建てた家は、当時としては珍しく大きな時計がかけられていました。また、2階は洋風だったようです。
このように、当時でいう“ハイカラ”な家に育ったからこそ、好奇心が強く情熱的で、まっすぐな女性が誕生したのかもしれませんね。
与謝野晶子は、明治11年(1878年)に現在の堺市甲斐町にあった和菓子商『駿河屋』の3女として生まれ、少女の頃から文学作品に親しんでいたといわれています。
与謝野晶子の生家『駿河屋』は、さかい利晶の杜『与謝野晶子記念館』から歩いて5分ほどの場所にあります。現在は路上に石碑があり、目の前には路面電車が走っています。
少し散策し、与謝野晶子に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
与謝野晶子の情熱的な人生を見ると、もっと素直に積極的に日々を過ごしてみよう!そんな気持ちにさせてくれます。
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さかい利晶の杜
住所:大阪府堺市堺区宿院町西2丁1番1号
電話番号:072-260-4386
開館時間:9:00〜18:00
休館日:第3火曜日(祝日の場合は翌日)及び年末年始
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取材協力:さかい利晶の杜