今回は蔵前のカフェ「コフィノワ」をご紹介。
　新進カフェ激戦区・蔵前では焙煎や豆選びにこだわるお店が数多くあります。その一つがこちらの「コフィノワ」。穏やかに落ち着いた店内で、世界中の産地から厳選された店内焙煎コーヒーを、素朴で美味しいスイーツと一緒に楽しめます。

◆独特の店名に込められた、新星のような想いとこだわり

　「コフィノワ」は蔵前駅から歩いてすぐの、住宅の合間にひっそりと佇む小さなお店です。

　お店の内装は白ベースで、2名掛けテーブル席がいくつかと、窓際席が2つ。私は休日の13:30頃に来店しましたが、14:00頃にはもう満席になりました。

　「コフィノワ」という風変わりな店名には、「コーヒーの輪」と「Coffee Nova（コーヒーの新星）」というダブルミーニングが込められているそうです。その名の通り、新星のように新しいコーヒー文化の創造を目指しながらも、来店する人々が和やかな時間を過ごせる、人の輪のような空間作りに努めています。

　なお、店長さんはコーヒー焙煎歴15年以上。その経験を存分に活かした、こだわりの詰まったユニークな一杯を入れてくれます。

　「コフィノワ」のメニューはコーヒーとスイーツが中心。コーヒー豆は味を厳選したものを世界中の産地から取り寄せ、店内で焙煎しています。

　カウンター横には原産地ごとのコーヒー豆の情報がズラリ。味のチャートもあるので、それを見ながら選んでも楽しそうです。

　スイーツはカスタードプリンとバスクチーズケーキ推し。今回はプリンをチョイスしました。

◆人の「輪」、心の「和」が生まれる「コフィノワ」のコーヒー

　コーヒーとスイーツは、明るめながら落ち着いたカラーの食器で供されます。高級感やシャープさよりも、手触りや温もりを感じられるようで、心が和みますね。

　ドリップコーヒー（600円）は店員さんオススメの厩（うまや）ブレンドにしました。酸味と風味がじわりとにじむような味で、寒い日に飲むと身体が芯から温まるような印象。温度が変わるごとに味の変化を楽しめます。

　カスタードプリン（500円）は固めの食感で、素朴な甘さ。カラメルソースの甘味も比較的控えめで、コーヒーの良いお供になってくれています。

　「コフィノワ」は店長さんや店員さんも穏やかで親切。カウンターで尋ねれば、おすすめのコーヒーをレクチャーしてくれます。

　お客さんの方も、ゆったりした時間や和やかな会話を楽しむために、お店を訪れている印象を受けました。私がお店に行った時は小雨が降った後でしたが、秋冬の空気が澄んだ日に行きたくなるような、ほっこり味のカフェです。