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洗濯物も日焼けする!汗×紫外線は変色リスク大!色褪せを防ぐために気を付けたい2つのこと

平島利恵洗濯研究家
洋服の色褪せ、困っていませんか?

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。
暖かくなり、外干しした洗濯物が乾きやすい季節になりました。これからの時期に気を付けてほしいのが、洋服の紫外線対策です。

洋服も日焼けする?!

黒いTシャツの”黒”が、いつの間にか色褪せてしまったことはありませんか?
この大きな原因は紫外線の影響なんです。洋服も紫外線により痛み、色褪せ・変色を起こしてしまいます。
紫外線が強くなるこれからの季節は、長時間の外干しに注意が必要です。洗濯物は乾いたらすぐに取り込む習慣をつけましょう。

タオルのごわつきの原因にも

タオルは、長時間干しっぱなしにすると、必要な水分までカラカラに乾いてしまい、ゴワゴワとした肌触りになってしまいます。

長時間干すなら陰干しで

陰干は風通しの良い場所で
陰干は風通しの良い場所で

…とはいっても、仕事や外出で朝から夕方まで干しっぱなしの方が大半だと思います。そんな時は、陰干しがおすすめです。

直射日光の下ではなく、風通しの良い日陰に干すことで、紫外線ダメージによる変色・色褪せを予防できます。

汗×紫外線は変色リスクが高まる

残った汗・皮脂汚れは、空気に触れ酸化し、黄ばみになります
残った汗・皮脂汚れは、空気に触れ酸化し、黄ばみになります

汗や皮脂の汚れは透明で、ついた時点では目に見えません。
あとになって黄ばみとして浮き上がってくるのは、汗汚れが水に溶けにくく、洗濯機にかけるだけでは残ってしまうのが原因です。

汗の成分が残っていると変色しやすくなる

汗に含まれる成分は、紫外線に対する染色堅牢度(色落ちや変色の強さ)を低下させることも分かっています。
洗濯で汗を落とし切れないまま、長時間天日干しすると、変色のリスクが格段に高くなるのです。

蓄積汚れは「まだらな色落ち」の原因に

汗・皮脂が蓄積し、繊維が傷んでしまった洋服に、洗浄力の高い洗剤を使って洗濯すると、汚れと一緒に傷んだ繊維まではがれ、まだらに色落ちしたようになってしまうこともあります。

このような事態を防ぐために、汗の汚れをリセットすることが大切です。

汗は温水でしっかりケア

40度程のお湯を使いましょう。高温のお湯は色落ちのリスク有!
40度程のお湯を使いましょう。高温のお湯は色落ちのリスク有!

汗の汚れをしっかり落とすなら、温水洗いをしましょう!
温水を使うことで、繊維の奥に染み込んだ汚れまでしっかり溶かし出すことができます。
夏場は温水洗いで、定期的に蓄積した汗汚れをリセットしましょう!

温水洗いの裏技を紹介

温水洗い機能がない洗濯機でも、お風呂のお湯取りホースを使って、綺麗なお湯を吸水すれば、簡単に温水洗いができます。
温水洗いすると、臭いも汚れもスッキリ落ちるので、一度やるとやみつきになるかもしれません!

洋服の色褪せを防ぐためには、「紫外線対策をする」「汗汚れをしっかり落とす」という2つのことが大切です。
外干しは、生乾き臭を予防でき、紫外線には殺菌効果もあるので、適切に外干しして洋服を綺麗に保ちましょう!

洗濯研究家

2004年に武庫川女子大学文学部を卒業し、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC事業を展開。2013~2015年NY在住中に揉み洗い不要のつけ置さ洗剤の着想を得て帰国。株式会社Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド"Rinenna"を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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