ポストシーズン史上初のサイクルヒット。達成した一打は、野手から打ったホームラン
ブロック・ホルト(ボストン・レッドソックス)が、ポストシーズン史上初のサイクルヒットを達成した。10月8日に行われたディビジョン・シリーズ第3戦に、ホルトは「7番・二塁」として出場(途中で一塁へ)。4回表にシングル・ヒットと三塁打、8回表に二塁打、9回表にホームランを打った。
ホルトがホームランを打った相手は、本職の投手ではなく、本来は捕手あるいは一塁手のオースティン・ローマイン(ニューヨーク・ヤンキース)だ。8回裏が終わった時点で、ヤンキースは1対14と大差をつけられていた。
兄のアンドルー・ローマイン(シアトル・マリナーズ)は、内野手ながら通算7試合に登板している。2014年と2016年にそれぞれ1試合、2017年は2試合、2018年は3試合に投げた。だが、弟のオースティンは、マイナーリーグ時代を含めても、投手は未経験だった。2ポジションしか守ったことはなかった。
ホルトのサイクルヒットと違い、ポストシーズンの野手登板は2度目だ。2015年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第4戦に、トロント・ブルージェイズの内野手だったクリフ・ペニントン(現テキサス・レンジャーズ)が、9回表の途中からマウンドに上がった。
なお、ホルトはレギュラーシーズンでも、サイクルヒットを達成している。2015年6月16日の試合で、二塁打、シングル・ヒット、ホームラン、三塁打の順に、こちらは4安打とも投手から打った。