Yahoo!ニュース

【西宮市】美味逸品和菓子に月のうさぎも欣喜雀躍!? 9月17日中秋の名月は『あおやま菓匠』の銘菓堪能

RonyaWebライター 2024年9月地域C.MVA受賞(西宮市)

平安時代に中国から伝わり、『源氏物語』にも「月の宴」として登場する、一年のうちで一番美しい満月の日に行う「中秋の名月」。

日本の美しい慣習として残しておきたいものですね。

ということで、今年の中秋の名月は9月17日ですが、一足早く地元の和菓子屋さんへ月見団子を求めてお伺いしました。

私が以前からよく利用させていただいている、『あおやま菓匠 香櫨園店』さんです。

2代目オーナーの青山浩志さんと奥様にお話を伺いがら、お菓子も色々拝見させていただきました。

あおやま菓匠さんの本店は芦屋にありますが、香櫨園店があるのは静かな住宅街の一角。阪神電車「香櫨園駅」から大谷記念美術館方面に南へ徒歩2分のところにあります。

店内には、オリジナルの上生菓子や焼き菓子などが数多くあります。

あおやま菓匠さんは、昭和48年、芦屋の地に創業、そして香櫨園店は平成7年にオープンされました。

全国菓子大博覧会では何度も金賞や技術優秀賞などを受賞されている名店です。

お店の壁にはサイン色紙があり、俳優の稲盛いずみさんや阿部サダヲさん、円広志さんなど多くの有名人が来店されています。

親子2代で営まれているのですが、実は息子の浩志さんのもう一つの顔はシンガーソングライター。バンドBURST FRUITSのボーカルとして、フジテレビ系列の昼ドラ『砂の城』の主題歌「愛してる」でデビューし、今も現役のミュージシャンなのだとか。

そのMVやLIVEの青山さんがすごくカッコ良いので、Youtubeで是非ご覧になってみてください。

季節の移ろいを表現されている『上生菓子』(1個 税込320円)

伝統的、そして熟練の技術を駆使して手づくりされた美しく芸術的な生菓子。秋の風物と西宮市のゆるキャラ「みやたん」など。

「滝紅葉」「秋桜」「うさぎ」など、一つひとつに名前がありますが、これら『菓銘をもつ生菓子』は、国の無形文化財に登録されているとお伺いしました。

青山さんは

「季節の移ろいなどを五感で味わってもらうこのお菓子。同じ菊でも職人によって一つひとつにそれぞれの感性を移すのも醍醐味の一つです。この掌の中の小さなものにどれだけの季節のメッセージを込められるか。それも、シンガーソングライターとしての部分と似ているところがあります。」

とおっしゃいます。

食べたらなくなってしまうお菓子ですが、それぞれが歌と同じように魂のこもった芸術作品なのですね。

進物に最適なオリジナル銘菓『あしや最中』(税込180円)や『あゆ焼』(税込230円)、その他お饅頭(税込190円)、スイートポテト(税込160円)など、美味しそうな焼菓子が並んでいます。

『阪神とらの巻』(税込270円)

生地は虎模様に焼かれていて、粒あんとお餅、そして栗一粒を巻いた贅沢な一品。阪神淡路大震災復興の願いを込めて作られたとのことです。

私は昨年、阪神タイガースが38年ぶりに日本一に輝いたお祝いとして、こちらのお赤飯をいただきました。

滋賀の契約農家から仕入れた羽二重餅米と、北海道の大納言小豆が使用されています。私は「あおやま菓匠」さんのお赤飯が大好きで、慶事の際にはこちらと決めています。

みやたん・はばタン饅頭(税込150円)

秋の上生菓子。どれも本当に綺麗ですね。お月見用に、可愛いウサギと満月にススキも。

真ん中下の菊の花の白い部分を「着せ綿」と言うそうです。

平安時代から旧暦9月9日に行われる「重陽の節句」前夜に菊の花に綿をかぶせ、翌朝に菊の花の香りや露が移ったその綿で禊をするという風習に由来する和菓子なのだとお伺いしました。『紫式部日記』にも登場しています。
それぞれのお菓子に物語や情景があって素敵ですね。

そしてこれが今回のお目当て「月見団子」(税込180円)です。

真っ白な、そして光沢のあるよもぎ色のお餅に、なめらかで艶のあるこし餡が巻かれています。

すぐにでもいただきたいほど美味しそうですし、形もなんだかとても愛らしい。

月見団子は地域によって違うそうですが、関西では里芋を模したしずく型が一般的です。

一色ずついただいて、その夜、まだまだ満月ではなかったのですが、夜空を眺めながらいただきました。

柔らかいお餅と練りこし餡が優しい食感、そして繊細で上品な甘さを堪能し、平安時代の風流な宴に思いを馳せました。

そして、こちらのお月見生菓子も。

うさぎの目や耳もとても愛らしいのですが、小さなしっぽもちゃんとついていて可愛すぎました。

食べるのが勿体無いくらいでしたが、こちらもその美しさと美味しさを存分に楽しませていただきました。

旧暦の9月13日の夜、いわゆる『十三夜』にもお月見をする風習があります。2024年は10月15日です。この日にも、月見団子や季節の生菓子をいただきながら、月を眺めてみてはいかがでしょう。

皆様も、今年のお月見は『あおやま菓匠 香櫨園店』さんの和菓子で、是非日本の文化を味わってみてください。

また、楽しそうな『和菓子作りの体験教室』の開催や出張もされています。和菓子作りという日本文化の魅力を体感できる素晴らしい体験になりそうです。詳しくは、お店にお問合せくださいね。

≪香櫨園店 店舗情報≫

【店名】あおやま菓匠 香櫨園店

【住所】兵庫県西宮市中浜町1-37

【電話】0798-26-6487

【営業時間】9:00~18:00

【定休日】日曜日定休(繁忙期は営業)

【HP】和菓子道楽 あおやま菓匠

【Instagram】aoyamakashou

≪芦屋本店 店舗情報≫
【店名】あおやま菓匠 芦屋本店

【住所】兵庫県芦屋市呉川町2-17

【電話】0797-31-5767

【営業時間】8:00~19:00

【定休日】火曜日定休(繁忙期は営業)

Webライター 2024年9月地域C.MVA受賞(西宮市)

大手企業のCM制作のADやスタイリストなどの経験を経て渡米。NYで遊学。国際結婚をしてヨーロッパに移住。家族で帰国後、Webライターとしての活動開始、現在に至る。大好きな西宮ならではの美味しいもの、楽しいことなどを探し出してご紹介します!また、ワンちゃん猫ちゃんとの生活をより楽しく豊かにするための情報もお届け。フォローよろしくお願いします!

Ronyaの最近の記事