ウクライナ穀物中東やアフリカに届かず、東欧に流入穀物価格暴落し農民ら抗議、ウクライナWTO提訴の矛盾
東欧諸国にウクライナ穀物が流入し、現地の穀物価格暴落を引き起こしている。ウクライナ穀物を必要としているとされる中東やアフリカには届いていなかったのだ。原因は黒海ルートが使用できないことで穀物を運ぶ運賃が高騰していること、そして穀物の輸送をオリガルヒらウクライナ版多国籍企業が流通を独占していることにある。オリガルヒらは、運賃高騰により利潤が減ることを嫌い地理的に近い東欧で売り捌いているのだ。ポーランドでは、安いウクライナ産穀物の販売における利権に政治団体も関わっているとみられ事態は各国の政治にまで及び、現地に混沌をもたらしている。EUがウクライナ産穀物等の関税を経済的連帯の一貫として撤廃していることも背景の問題として存在する。
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