日本にはキリスト教はヨーロッパやアメリカから伝えられた。それゆえ、何となく日本人はキリスト教が欧米の宗教だと思い込んでいる。確かに人口的に見れば欧米ではキリスト教の信者が、圧倒的な多数を占めている。しかし、キリスト教は中東に起った宗教である。そして現在もキリスト教は中東で生き続けている。多数派ではないがパレスチナ人の多くはキリスト教徒である。パレスチナ解放機構の議長を長年務めたヤーセル・アラファト（1929年～2004年）の妻のスーハはキリスト教徒である。エジプトの人口の約1割は、やはりキリスト教徒である。