トレードされた年に、日本シリーズで古巣と対戦。2年前の曽根海成に続いて、今年は澤村拓一がそうなる!?
澤村拓一は、9月のトレードにより、読売ジャイアンツから千葉ロッテマリーンズへ移った。この両球団は、11月に日本シリーズで対戦するかもしれない。
シーズン途中にトレードで移籍し、その年の日本シリーズで、数ヵ月前まで在籍していた球団と対戦した選手は、これまでに何人くらいいるのか、調べたところ、3人しか見つからなかった(他にいれば、教えてください)。1999年の鳥越裕介(中日ドラゴンズ→福岡ダイエーホークス)、2006年の奈良原浩(北海道日本ハムファイターズ→中日)、2018年の曽根海成(福岡ソフトバンクホークス→広島東洋カープ)がそうだ。トレードの時点では、3人とも、そのシーズンの一軍出場がなかった。曽根は日本シリーズで2打席に立ち、どちらも送りバントを成功させた。
直前のオフ――前年の日本シリーズ終了からシーズン開幕まで――にトレードで移籍し、日本シリーズでそれまでの在籍球団と対戦した選手は、15人以上が判明した。そのなかには、読売から放出された選手が少なくない。
もっとも、澤村の場合、今秋の日本シリーズでかつてのチームメイトを相手に投げられるかどうかは、まだわからない。今年の場合、セ・リーグはクライマックス・シリーズを開催しない。パ・リーグは1位と2位による1ラウンドだ。読売の日本シリーズ進出はまず間違いないが、現時点で2位の千葉ロッテは、10月10日以降に3勝13敗と急降下中。このままだと、クライマックス・シリーズ進出を逃しかねない(福岡ソフトバンクホークスのリーグ優勝は決定)。3位の埼玉西武ライオンズとの差は1ゲームしかなく、4位の東北楽天ゴールデンイーグルスとも2.5ゲーム差だ。
なお、今シーズンの途中にトレードで移籍し、この秋の日本シリーズで古巣と対戦する可能性があるのは、澤村だけではない。澤村と交換に千葉ロッテから読売へ移った香月一也の他に、東北楽天→読売のゼラス・ウィーラーと高梨雄平、読売→東北楽天の池田駿、高田萌生、田中貴也もそうなり得る。